新型コロナの規制緩和に伴い店内飲食も好調になっている一方で、キッチンカー業態も根強い人気だ。とはいえ、キッチンカー単独ではそこまでの収益を上げられている経営者も多くないだろう。
キッチンカー関連事業を展開するゲイナーズ（兵庫・立花、植野博徳社長）が運営する「どこでもグループ」は、「キッチンカーは店舗経営に比べると初期投資が低く参入しやすい業界ではあるものの、事業者の約9割が事業として成り立っておらず、当社調べによると起業から3年後に事業を継続しているのは3割ともいわれている」と、キッチンカー営業の問題点を指摘する。
その主な原因のひとつとして、「多くの経営者が単一業態でかつテイクアウトのみ、また日中だけの営業スタイルにある」と考えた同グループはその課題解決を図るべく、６月１日、キッチンカーの後部に客席拡張機能を持たせ、簡単に飲食スペースを作れる次世代ハイブリッドキッチンカー〈どこでもショッカー〉の提供を開始した。
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〈どこでもショッカー〉は、キッチンカーの後部に立ち食いや座り飲みなどの飲食空間を作れる設計となっており、女性でもおよそ5分で設営ができる設計となっている（特許庁意匠登録済）。営業形態にあわせて、テイクアウト＋スタンディング・屋台・着席などのバリエーションが可能だ。
ベース車両は「ダイハツハイゼット（スタンダード）」の新車をベースにしており、営業場所のスペースを選ばないコンパクトなサイズであることから、街中、オフィス街、イベント会場など、さまざまな場所で営業ができる。
サイズは、全長がトラック3395mmに飲食スペース約1820mmで5215mm、全幅1350mm、全高2480mm。購入価格は税別350万円～。コンセントボックスや基本的な照明は標準装備で、各種オプション・セミカスタマイズも対応可能だ。
リースの場合、４年間で月額約７～８万円程度だという。審査の状況により金額は多少異なる。また、関西圏ではレンタルも行なっている（http://docodemo.group/docodemo-rentacar.html）。
車体が故障した場合は、全国のダイハツで修理対応可能。後方のBOXについては、兵庫県三田市にある自遊空間にて修理できる。また、自遊空間ではBOXの修理などに対応可能な保険サービスも用意している。
〈どこでもショッカー〉の導入により、昼は弁当販売店、夜はバル経営など複数の営業スタイルが設定可能だ。実証実験を行ったキッチンカー事業者からは「従来のキッチンカーの売上と全く異なった売上が上がるようになり、同じキッチンカーの事業とは思えない結果が出ている」との声もあるという。
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