調査・統計

マスクなし接客されると抵抗あり最多は「居酒屋」!なしの際は感染防止の配慮徹底を【MS&Consulting調べ】

2023年3月27日 2:26 pm

 ミステリーショッピングリサーチ(覆面調査)などを手がけるMS&Consulting(東京・小伝馬町、並木昭憲社長)が、2023年3月1~6日、全国の20~59歳の男女1060人に「自分が客として訪れる飲食店でのマスクなし接客」への抵抗感を調査したところ、「居酒屋」が79.7%と最も多かった。
 次に「回転寿司」64.6%、「ファミリーレストラン」63.6%、「ラーメン」63.3%と続く。

 「マスクなし接客に抵抗を感じる」と答えた理由としては、「食べ物を扱うので気になる」「飲食をするので他の人の飛沫が気になる」といった声が、業態を問わず多く上がっていた。

 「マスクなし接客についてどう思うか」の設問では、「すべてのお店でマスクを着けていてほしい」が44.0%、「お店の種類によってはマスクなしで良い」29.8%、「すべてのお店でマスクなしで良い」26.2%という結果になった。 

 性別で見ると、女性の方が男性よりも「すべてのお店でマスクを着けていてほしい」52.5%と回答している(男性は35.5%)。

 同社は「過去の調査でも、女性の方が男性よりも感染症に対して一貫して危機感が高い傾向にあったことと関連していると思われる」と推測する。

 また年代別では、50代の「すべてのお店でマスクを着けていてほしい」と回答した割合が多くなっていた。 

 一方で、「飲食店でマスクなし接客でも気にならない」と答えた理由としては、以下が寄せられた。

・短時間しか滞在しない場合は気にならない(30代男性)
・スタッフさんと接する時間が短い(20代女性)
・空間が広く、密でない場合は気にならない(40代女性)
・焼肉屋などは換気がされているから(20代女性)
・静かな店舗であれば気にならない(30代男性)
・サービスにマスクが障害となってしまうため(20代男性)

 また、「マスクなしで接客をする場合にお店やスタッフに注意してほしいこと」を聞いたところ、消毒や衛生管理の徹底・スタッフの体調のチェック・距離をとった接客・飛沫に対する配慮(食べ物の上で話さない、大声で話さないなど)に集約された。

 「マスクなしで接客をする場合でも、お店やスタッフが感染症対策に配慮していることがしっかり伝わると、お客さんの安心感につながる」(同社)とする。