
モバイルオーダーシステム〈MenuMe〉やサイネージ用アプリの開発・運用、クラウドサービスなどを手掛けるステラリンク(東京・市ケ谷、前田保宏社長)は、画面に触れずに空中で指を動かすだけで入力できるアルプスアルパイン製〈AirInputパネル〉を券売機やオーダー端末などのディスプレイに外付けできる〈アドオン型AirInputパネル〉のテスト販売を始めた。
現在流通している赤外線方式の空中入力では、面(2次元)のポイントを検知することで入力を可能としてるものの、タッチレスと気づかれにくく誤操作しやすく、操作に不慣れだと入力に時間がかかるなどの課題がある。
一方、アルプスアルパイン製〈AirInputパネル〉は、独自の高感度静電容量検出技術によって画面上の近接領域では3次元の範囲で指の動きを検知する。そのため画面に近づけるなど画面からの遠近の動きにも対応したUI(ユーザーインターフェース)となっており、空中でも安定した入力を実現。現在、指を近づけたり遠ざけたりすることを活かした入力方法なども開発中だという。また、直接タッチしての操作にも対応するため、通常の使い方とも併用できる。
USBケーブルで接続して、ステラリンクが開発した専用アプリを導入するだけで利用でき、画面上でタッチする項目(ボタン)の大きさなどは自由にカスタマイズできる。現在はテスト販売のため、15.6インチワイドのディスプレイのみの対応となるが、他のサイズについても順次対応していく予定だ。
券売機やセルフレジ、オーダー端末などのほか、調理中に直接触れると画面が汚れたり故障の原因となってしまうキッチンディスプレイなど、さまざまな用途で活用できる点で訴求していく。
販売価格の目安としては、5台導入で1台当たり税別9万7200円、50台導入で同7万8300円を予定(価格は変更の場合あり。カスタマイズやメンテナンス希望などでも変動する)。月額モデルについても検討中だという。