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27カ国語対応の動き回れる受付・案内専用ロボットの取り扱い開始へ【Hellohas Robotics】

2022年12月20日 11:58 am

 中国製ロボットを取り扱う代理店をしながら、世界に通用する日本独自のロボット開発を目指すHellohas Robotics(ハロハスロボティクス/東京・大手町、山谷健社長)は、中国・Orion Star製のAI受付ロボット〈MINI〉の取り扱いを始め、来年から正式販売を始める

 〈MINI〉は、27カ国語に対応した受付・案内専用ロボットで、優れた音声機能と14インチHDスクリーンで多くの情報を提供することで、さまざまな受付ニーズに対応することを特徴としている。ヘッド中央部に設置された6つのマイクにより、75dBの雑音環境でも音声認識精度が90%を超え、ホームシアターに匹敵するHi-Fiスピーカーで迫力あるサウンドを流すこともできる。また、音源の位置を正確に把握することで、人間のように声の方に向いて face-to-faceで対話し、4800万画素のカメラを搭載しているので、暗視性能も優れているという。

受付・案内専用ロボットの〈Mini〉(フードテック・ジャパン会場で撮影)

 実際の稼働では、お客さんからのアクションを待つのではなく、人を検知すると主動的に動いて挨拶したり、やりとりを始めるので、店頭で受付対応するほか、席まで案内したり、広告を表示しながら店内を移動し、お客さんが目の前に来た時に対応するなどの使い方もできる。通路幅55cmで通過でき、複数台の〈Mini〉を連携させて稼働する場合は、お互いのタスクや優先順位を決めることで、止まったり衝突したりすることを避ける。また、本体横にQRリーダーを設置すると、テーブルに移動してそのまま決済するなどの使い方も可能になるという。

 本体寸法は1000×410×410mmで、本体重量は21kg。バッテリー残量が10%以下になると自動でチャージステーションに戻り充電する。操作システムはAndroid9を基にしているためカスタマイズしやすく、Hellohas Roboticsでは、日本のユーザーが使いやすいソフトを追加する予定だ。まだ正式販売していないため価格は未定ながら、購入の場合は200万円前後、リースの場合は5~10万円程度を想定している。