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ダイナミック・プライシングに対応したPOS内蔵モバイルオーダー提供開始【トレタ】

2021年7月26日 1:42 pm

 飲食店向け予約/顧客台帳サービス「トレタ」を開発・販売するトレタは7月26日、自由度の高いデザインで作り込むことができ、ダイナミック・プライシング(価格変動制)にも対応したPOS機能内蔵の店内モバイルオーダー〈トレタO/X(トレタオーエックス)〉https://www.toreta-ox.com/の提供を始めた

 トレタは、さまざまなモバイルオーダーサービスが提供されているが、飲食店の個性や強いこだわりまでしっかり表現できているサービスは少ないとして、「アナログでの接客をも超えるおもてなしも実現する」ことを目的に同サービスを開発した。

 一番の特徴が、取得した注文履歴や来店回数などをベースに、曜日や時間帯・気温・店内の混雑度などのデータを加えてアルゴリズムを組み立て、その時々に応じた最適な価格を自動でメニュー上に表示するダイナミック・プライシング機能を搭載したこと。これにより、来店需要の平準化と効率的な人員配置、無駄のない仕入れを実現できるという。

〈トレタO/X〉のサンプル画面

 メニュー画面についても動画を掲載できるほか、味付けやトッピング選択などのオプションやカスタマイズ機能を搭載。食べ放題や飲み放題、コースメニュー、ハッピーアワーなども設定できる。お客さんは、店が発行する二次元コードを読み込むだけで注文でき、クレジットカード情報を入力すればその場で決済もできる。決済方法もグループでの注文・会計、個別での注文・会計、割引や金券利用などに対応し、電子レシートも発行可能だ。

 また、「店内モバイルオーダーの成功の鍵は運用」(同社)であるとして、きめ細かなメニューデータの更新やメンテナンスを専任スタッフが支援。売上管理や分析ダッシュボードなどのデータを基にした継続的なメニューのブラッシュアップや仮説検証を通じて「売れるメニュー」を育てていくという。

 同サービスでは2タイプ用意しており、フルカスタマイズ版は1業態あたりの初期導入費用が300万円、月額基本料金が1店舗あたり6万円。セミカスタマイズ版は1業態あたりの初期導入費用が50万円、月額基本料金が1店舗あたり3万6000円。決済手数料は3.6%~(カード会社により変動)となる。導入するにはキッチンプリンターとスタッフ向けアプリで使用するスマートフォン(iOSまたはAndroid)、インターネット環境が必要となる。

 すでにエー・ピーカンパニーの「塚田農場」とヤッホーブルーイングの「よなよなビアワークス」で利用されており、ダイヤモンドダイニングが開発中の新たな焼鳥業態での導入も決まっている。今後、電子マネーなどによる決済やLINEなどSNSからのログイン、デリバリー・テイクアウトサービスのオーダー一元管理などの機能も追加していく予定だ。