【参加型連載】サービスのチカラ

【第42回のテーマ】ワードチョイスシリーズ「大きい・多い」

2022年7月5日 9:32 am

【第41回のテーマ】ワードチョイスシリーズ「辛い」
 ワードチョイスシリーズ…日本語は単語やニュアンスが違っても、同じ意味や感じ方をさらに高める言葉が数多くあります。

問題
 「辛い」の他の言い方を3つ以上挙げよう


■解答
 ・ヒリヒリ・ピリッと・ピリピリ・ピリ辛・スパイシー・ホット・焼けるほど・口から火が出る・刺激的・痛い・痺れる・○○をふんだんに・○○が効いている・ビックリするくらい・驚くほど・とんでもなく・強烈な・辛さ広がる・いきなり・後からやってくる・徐々に・胃が熱くなるほど・汗が止まらない・顔が真っ赤に・優しい・マイルドな・程よい・旨味を感じる……



■解説
 接客がマンネリ化していく原因の1つに『マニュアル化』があります。セールストークでは、目の前に実際の商品が無くても、お客様が『想像できて食べたい!』と思っていただけるように語れないと意味がありません。

 しかし、いつしかその商品の説明に『形・定型文』を作ってしまい、そこから何も進化させずに同じ言葉を選んで発してしまいます。

 「辛い」は今やブームを超えて、ひとつの業態のカテゴリーになるくらい大切なワードと言えます。そこでただ「辛い」だけではなく、どのように辛いのか? というお客様に伝わるようなセールストークをしていくことは、接客においても大切なことです。

 「辛い」一辺倒にならないように、センスのあるワードチョイスをして、味の想像をしてもらいオーダーしていただけるよう、今回は言葉の具体例だけではなく、参考にしてもらえるよう仕分けもしました。言葉によってはそのあとに『~の辛さ』『~辛い』が付きますよ。

①オノマトペ……擬音語・擬態語など、実際の音や音に似せて表現する言葉(詳しくは改
めて……)
・ヒリヒリ(唇に辛さを感じる)・ピリッと(鋭くサッと辛い)・ピリピリ(舌に感じる山椒系)・ピリ辛(ちょっと辛い)

②英語……英語表現だと外国人のお客様にも通用する
・スパイシー(ハーブやスパイスなど香辛料が効いている)・ホット(舌や体が熱くなる辛さ)

③痛覚……辛さは味覚ではなく痛覚、つまり痛さで表現
・焼けるほど(舌や胃で感じる辛さ)・口から火が出る(どうにもならないほど辛い)・刺激的(突き刺すような辛さ)・痛い(辛いより痛い)・痺れる(舌がマヒするような)

④度合……そのものの量や大きさなど(下記○○は辛さの元となっている食材)
・○○をふんだんに(たくさん使用している)・○○が効いている(辛さが立っている)・ビックリするくらい(想像を超えるほど)・驚くほど(ビックリの表現違い)・とんでもなく(間違いなく)・強烈な(ハンパじゃない)・辛さ広がる(どんどん侵食していくような)

⑤タイミング……訪れるタイミングも表現方法の1つ
・いきなり(食べた瞬間)・後からやってくる(最初は余裕に感じるかも)・徐々に(結局辛い)

⑥状況……食べたら自分がどのようになっていくか
・胃が熱くなるほど(胃を刺激する)・汗が止まらない(汗の量は辛さの基準)・顔が真っ赤に(血流が良くなりすぎている)

⑦控え目……辛いだけではない適度な状態
・優しい(初級編的な)・マイルドな(クリーミーな仕上がりに)・程よい(ちょうどよい)・旨味を感じる(味を感じるということ)



【第42回お題】 ●言葉遣い編●
 ワードチョイスシリーズ……日本語は単語やニュアンスが違っても、同じ意味や感じ方をさらに高める言葉が数多くあります。

問題
 ボリュームや数量に関しての「大きい」「多い」それぞれの他の言い方を3つ以上挙げよう

 これらも使うシーンは多いと思いますが、お客様にとってプラスに感じていただける表現ができていますか?


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