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飲食店の値上げに対し7割超が一定理解示す【くるなび調べ】

2022年6月15日 3:42 pm

 食材や物流費、光熱費などの高騰により値上げせざるを得ない飲食店も多い中、7割以上の人が飲食店の「値上げ」に一定の理解を示していることが、ぐるなびの会員向け調査で分かった

 同社は6月3~5日、全国の20~60代のぐるなび会員1000人を対象にアンケート調査を実施したところ、値上がりしたと感じた人は64.6%だった一方、値上がりに理解を示す回答が72.6%に及んだ。その中でも「値上げは当然」は17.7%を占めた。

 また、「値上がりしたと感じる業態」では、「ファミレス、ファストフード」が半数弱と最も多く、「カフェ」「ラーメン」「和食」「寿司」が3割以上と続いた。

 今後、値上げによって利用頻度が変わるかについては、「増える」と「やや増える」は合わせても3.5%と少数だったものの「変わらない」が44.4%となり、「やや減る」(38.6%)、「減る」(13.5%)という結果になった。特に、女性では「増える」「やや増える」「変わらない」が男性よりも多く、合わせると半数を超えた。

 リサーチグループ長の本間久美子さんは「調査では7割弱の人が、ここ1カ月の外食の値上がりを実感している一方、値上がりについては7割以上が一定の理解を示す結果が見られた。それぞれの理由では『外食が好き』と回答した人が最も多く、外食ならではの『価値』や『体験』を価格よりも優先している人が多いのかもしれない」と分析した。