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ジューススタンドのようなシャリ弁ロボで「ライスバー」も【鈴茂器工】

2019年3月26日 11:49 am

シャリ玉ロボはカスタマイズで利便性向上

 米飯加工機大手の鈴茂器工は製品提案を強化する。外食の現場で省力化のニーズが高まっていることが、事業の追い風。省力化だけでなく衛生面などにも貢献するうえ、新たな外食店モデル創出のヒントにもなる機器として、販売拡大に臨む。 多くの外食店では人材不足のため、機械の活用による省人化・省力化が必要となっている。

 同社はシャリ玉や海苔巻きを成形する寿司ロボットと、ごはんを器に盛りつけるシャリ弁ロボの業界トップ。高速成型といった性能に加え、24時間体制でアフターケアを行っている点も評価を集める。 主力の小型シャリ玉機「SSN-JLA」は、シャリを傷めずふんわりとしたままで業界最速の毎時4800カンで成形する。一定量を守るためシャリの無駄が出ない点も強みで、回転寿司大手各社をはじめとして寿司や和食のレストランなどで導入が進む。

 今後は海苔を安定供給する軍艦巻き装置との組み合わせなど、より効率化につながるカスタマイズ提案も強化しつつ、新店舗の立ち上げや買い替えの機会を捉えて拡販を図る。 シャリ弁ロボは、ボタンを押すだけで一定量のほぐされたごはんを提供できる。ごはんを取り扱う業態であれば作業の効率化につながるため、牛丼などの丼ものチェーンやカレー店、定食チェーンをはじめとしてさまざまな外食店で普及の勢いが増している。

 しゃもじを使い回す必要がなく衛生的であることがバイキングに向くとしてホテル業界で需要が高まっているほか、定量提供できる点が病院施設のニーズに合致している点も注目されつつある。さまざまに商機が広がっている点も捉え、営業活動を強化する。 同社製品を駆使することで、新たな業態開発にもつながるというアピールも進める。近年では「寿司ブリトー」の提案が注目され、専門店ができて海苔巻き機の拡販につながる成功事例も生まれている。このほど、シャリ弁ロボをジューススタンドのように並べた、色々な種類のコメを楽しめる「ライスバー」を提案した。

日本外食新聞4月5日号掲載