新型コロナウイルスの変異株が猛威を振るう中、万が一感染しても高確率で重症化を予防できるワクチンの接種が進んでいる。9月13日に政府が公表したデータによると、新型コロナワクチンの2回接種を終えた人は約6400万人で、国内人口の半数を超えた。
お店で働いている外国人スタッフにも新型コロナワクチンの接種を受けてもらいたいが、予診票が読めずに諦めているケースも多いのではないだろうか。
226ヵ国19万人の在留外国人が登録している採用情報メディア「YOLO JAPAN」を運営するYOLO JAPAN(大阪・新今宮、加地太祐社長)は、在留外国人の新型コロナワクチン接種促進を目的とし、17言語で入力できる「多言語予診票ツール」(https://www.yolo-japan.com/covid19/)を作成、公開した。
「多言語予診票作成ツール」は、厚生労働省が公開している予診票を17言語で記入でき、入力が完了すると日本語で出力できる無料ツール。出力後は印刷することで、そのまま接種会場で提出が可能になっている。
17言語の内訳:インドネシア語、ロシア語、タイ語、スペイン語、韓国語、フランス語、中国語(簡体字)、中国語(繁体字)、ポルトガル語、ベトナム語、英語、アラビア語、クメール語、モンゴル語、ミャンマー語、ネパール語、タガログ語
同社は、新型コロナワクチンの接種が進むにつれ、日本語が不得意な外国人が接種券を捨ててしまうことや、予診票を書けないこと、ワクチン接種を受けられていないといった声を受け、17言語に対応した多言語予診票作成ツールの無料公開に至ったという。
また、外国人含む地域住民916人に向けた職域接種を実施。会場でツールを利用した外国人からは、「自分の言語で読めるので分かりやすい」「このような外国人のための取り組みは有難い。応援している」といったコメントがあがった。