調査・統計ニュース

月1回以上客単価6000円超の飲食店利用者の約半数が「コロナ後にサービス落ちた」と回答【フォウカス調べ】

2025年4月2日 8:33 am

 高級飲食店向けPOSレジシステム〈QUALITE(クオリテ)〉の開発・運営などを手掛けるフォウカス(東京・新宿、栗田武社長)が、20~60代の男女1678人に実施した「飲食店のおもてなし」調査によると、客単価6000円以上の飲食店を月1回以上利用する20~60代の男女(331人)の約半数が、「コロナ後にサービスの質(おもてなし)が落ちたと感じた経験がある」と回答したことがわかった。

 同調査で「客単価6000円以上の飲食店を少なくとも月1回以上利用する」と回答した331人の男女を対象に、客単価6000円以上の飲食店に対して主に期待するサービス内容(複数回答可)を聞いたところ、「店内の雰囲気や演出」が53.8%で1位となり、「スタッフの親切な接客」(56.2%)、「細やかな気配りや配慮」(51.4%)「食事の進み具合に合わせた料理提供」(51.4%)の4項目が50%以上となった。

 同じ331人に対する「コロナ後にサービスの質(おもてなし)が落ちたと感じた経験はあるか」という質問(複数回答可)の回答では、「特に変化を感じなかった」は49.2%と半数を切り、約半数超が「サービスの質が落ちた」と感じていることが分かった

 サービスが落ちたと感じた内容では、「スタッフの人数が減り、配慮が行き届かなくなった」(28.4%)がトップで、「スタッフの接客レベルが下がった」(19.6%)、「料理の提供スピードが遅くなった」(14.8%)、「コース料理の進行がスムーズでなくなった」(13.9%)などが続いた。

 一方、「カジュアルな飲食店(客単価4000円未満)に対して、主に期待するサービス内容」では、1位が「ドリンクや料理の品揃えの豊富さ」(53.5%)、2位が「料理やドリンクの提供スピードの速さ」(50.2%)、3位が「店内の雰囲気や演出」(46.5%)という結果となった。

 同社では「カジュアルな飲食店に対してはサービスの手厚さや丁寧さよりも、料理やドリンクの品揃えの豊富さや提供スピードの速さを期待する人が多いことも明らかになった」と説明した。