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3万人に聞いた飲食部門の顧客満足度1位は「びっくりドンキー」

2021年2月26日 8:24 am

 サービス産業のイノベーションと生産性向上の推進を目的に産学官で組織するサービス産業生産性協議会が、2020年度顧客満足度調査の結果を2月24日に発表した。

 同調査は2020年11月25日~12月22日の期間、全国の20~70代の男女2万9440人を対象にインターネットで実施した。

 半年以内に2回以上、会計を伴う利用をしていることを選定条件とした結果、飲食部門はレストランチェーンとファストフード店24企業・ブランド、カフェ部門は7企業・ブランドが調査対象となった。

 飲食総合部門では、ファミリーレストラン「びっくりドンキー」が09年度の調査開始以来、19年度の7位から順位を上げて初の首位となった。サービスを受ける際の顧客期待度や、接客品質の高さが評価されたことによる。

 2位は「サイゼリヤ」と「リンガーハット」が同位で、4位は「モスバーガー」、5位は「木曽路」の順だった。

 サブカテゴリーのレストランチェーン部門では、飲食総合部門でも1位になった「びっくりドンキー」が1位。「サイゼリヤ」が2位、「木曽路」が3位にランクイン。以下、4位「スシロー」、5位「くら寿司」、6位「はま寿司」、7位「ロイヤルホスト」と続いた。

 ファストフード部門では、飲食総合部門で2位だった「リンガーハット」が1位だった。2位に「モスバーガー」が入り、3位「ケンタッキーフライドチキン」、4位「丸亀製麺」、5位「餃子の王将」、6位「幸楽苑」となった。

 同じく09年度から調査を行っているカフェ部門では、「スターバックス」が19年度の3位から上昇して1位となった。2位は「コメダ珈琲店」、3位「タリーズコーヒー」、4位「カフェ・ベローチェ」だった。

■2020年度JCSI(日本版顧客満足度指数)第4回調査結果 顧客満足スコア
※各業種のランキング対象企業のうち、中央値以上の企業・ブランドを表示

▲出典:サービス産業生産性協議会 2020年度JCSI第4回調査結果

▲出典:サービス産業生産性協議会 2020年度JCSI第4回調査結果

 この調査は、サービス産業の生産性を測るうえで重要な「顧客満足」を数値化・可視化し、企業や業種の成長に資する情報として用いることを目的とした顧客満足度調査となる。

 第4回となる今回は、飲食店とカフェのほか、百貨店、家電量販店、生活用品店/ホームセンター、ドラッグストア、近郊鉄道の全7業種の顧客満足度を調査・発表した。

〇2020年度 JCSI日本版顧客満足度指数 第4回調査結果
https://www.jpc-net.jp/research/detail/005098.html