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テーブルやメニュー表が言い値の広告スペースに変身!!【マチスペ】

2021年2月24日 8:52 am

 

 コロナ禍で厳しい状況に陥っている飲食店にとって、設備不要で手間もかからずに新たな収入源を得られるとしたら、大きな手助けになるだろう。

 Webサイトの受託開発などを手掛ける3d factory(東京・浜松町、宮本信二社長)は、壁やテーブル、レジ横などのデッドスペースを広告スペースとして提供する店舗と、広告を掲載したいクライアントをマッチングするサービス〈マチスペ(MACHISUPE)〉のβ版をリリースした。

 〈マチスペ(MACHISUPE)〉は、店舗の使ってないデッドスペース(壁、テーブル、入り口、レジ横など)に広告ポスター・チラシなどを設置したり、デリバリーやオンラインショップで商品を発送する際に広告チラシやポストカードなどを同封したりすることで、店舗が広告収入を得られるサービス。店舗が提供できるスペースの詳細と月額の広告料金を掲載すると、クライアントがその中から広告したい店舗と場所を探す仕組みだ。

 クライアント側はログインしなくても広告スペースと価格を確認でき、店舗オーナーは、入札された広告が店舗の雰囲気に合わない時は断ることができる。店内のほかにも階段などの壁やイベントでの飲食ブースなど、顧客の目に触れるような場所であれば、どこでも広告スペースとして掲載できる。

広告の例(黄緑色のエリア)

 店舗側が広告スペースを掲載するには、まず実際に営業している店舗かどうかの審査があり、それが通れば、広告スペースと広告料金はサイト上に掲載できる。広告料金は月5000円(税別)以上で10万円までは5000円刻み、10万円以上は5万円刻みで店舗側が設定する。入札された後、契約期間やポスター、チラシの配送方法など詳細について、同サイト上でメッセージのやり取りをする流れとなる。

 広告料金の支払いはオンライン決済サービス「Stripe」で行なわれ、決済手数料(3.6%)と振り込み手数料が店側の負担となる。1~2年間はサービス利用料を無料とする予定で、その後は売上の10%程度に設定することを検討している。

 現在は都内に限り、アカウントの作成から広告スペースの掲載まで無料で代行するサービスも提供。2021年内に正式版をリリースし、24年までに掲載スペース10万点を目指す。

 〈マチスペ〉サイト(https://machisupe.com/