季節ごとに変更するメニュー表のデザインに変化を付けたいと思っても、毎回デザイナーに発注するとコストが高くなる。また、近隣住民への認知度向上やテイクアウトやデリバリーの集客では、紙のチラシの効果は依然として高いという。
メニュー表やチラシ、ポスターのデザインを数量に関係なく定額制でプロが作成するサービス「月極デザイン 助太刀丸」を提供するビズクルー(千葉・佐倉、田中良平社長)は、ポスターやマスクケースなどで使えるデザインの無料提供を始めた。
「月極デザイン 助太刀丸」は、「どんなに小さな街の企業でも、経営にプロのデザインを、もっと身近に。」をコンセプトに10月に提供を始めたサービス。その根幹となるのが、現在300点以上のストックがある「ベースデザイン」だ。
デザイナーを内製化することが難しい中小企業や小規模事業者では、デザインを外注しようとしても何をどう伝えていいか分からないというケースが多いことに着目し、専門知識がなくてもイメージを共有できるよう、「助太刀丸」ではセミオーダー方式でのデザイン発注システムを採用。多くの「ベースデザイン」からイメージに近いものを選択し、そこからデザイナーと1対1のやり取りで制作作業を進める。要望に応えてデザイナーが手を入れるため、完成した際には、ほぼフルオーダーに近いデザインになるという。
サービスを導入するかどうか検討する段階でもイメージが湧きやすくなるよう、会員登録なしでベースデザインを確認できる「助太刀ライブラリ」を公開した。今後も定期的に登録を増やしていく予定で、アカウント登録すると「お気に入りを保存できる機能が使えるようになる。
「助太刀丸」では、すべての過程について非対面・非接触のオンラインで対応し、月額1万3200円(税別)で何種類でもデザインが頼み放題 となる(対応は1案件ずつ)。最低契約期間は3カ月間で、一度サービスを解約した後に再度契約する際には初期費用として3万円(同)が必要となる。また、印刷を希望する場合は、ラクスルでの印刷発注を代行する。
今回、「助太刀ライブラリ」と同時に、業務に利用可能な無料デザイン(https://member.sukedachi-maru.jp/free-contents)も公開した。こちらも会員登録などは不要で、そのまま印刷できる状態でPDFをダウンロードできる。感染予防対策やテイクアウトのお知らせなどの掲示用ポスター、飲食店で活用できるマスクケース、これからの時期に必要な年賀状デザインなどを揃えており、今後、季節性のあるものなど追加する予定だ。