テイクアウト/デリバリーインタビュー特集

コロナ禍でも伸びる高齢者向け宅配弁当が熱い! 創業から右肩上がりの理由とは?【シニアライフクリエイト】(PR)

2020年11月24日 8:56 am

Contents

雇用維持やシフト調整にも役立つ
労働時間短く人集めやすい利点も

 高齢者向け宅配弁当サービスの市場を開拓した「宅配クック123(ワン・ツゥ・スリー」(http://takuhaicook123.jp/)を全国で展開しているシニアライフクリエイトは、創業以来右肩上がりの成長を続けている。その理由の一つが、高齢者のことを第一に考えた弁当自体の商品力と隅々まで配慮した容器へのこだわりだ。また飲食店がFCになることでのメリットも大きいという。引き続き、高橋洋社長に、同社の強みと飲食店がFCになることでの相乗効果について聞いた。

月1回の特別弁当と飽きない味の日常食


 ――今回はまず、商品であるお弁当について教えてください。
 

 「お弁当は『普通食』の場合、肉または魚の主菜と副菜4品が基本となっています。当社は全国40社・100工場以上から仕入れているので、アイテム数が豊富です。また、肉に強い企業や魚が得意な企業、惣菜が豊富な企業など、それぞれの企業ごとに強みがあるので、その中から一番得意とするものを仕入れることで、商品のレベルが高くなります。味付けについても各社で異なるので、自然と毎日食べても飽きのこない味になり、リピーターが多い一因でもあります」

 「種類も『普通食』のほか、しっかりと食事を楽しみたい人向けの『健康ボリューム食』、噛む力、飲み込む力が弱り通常の食事が難しい人向けの『スマイルケア食』、体調に応じた『カロリー・塩分調整食』『たんぱく・塩分調整食』『透析食』『消化にやさしい食』と幅広く揃っています」

月1回提供する「行事食」(写真は〈黒毛和牛ハンバーグ〉)

 「さらに月に1度、旬の味や季節の行事などを楽しむ特別なお弁当『行事食』を提供しています。これは、栄養摂取だけを目的とした食事ではなく、食べること自体に喜びを感じてほしいという想いで始めたもので、採算についてはあまり考えずにメニューを作ります。これまで国産ウナギやのどぐろ、フカヒレなどの高級食材を使ったメニューも出しました」

 「利用者の中には、『行事食』が出る日に丸を付けて、毎月楽しみにしている方も多く、もし『行事食』の日がお弁当の利用日ではなくても、その利用者が申し込んだ日にずらして『行事食』をお届けします」

 「私も外でおいしい料理を食べた時に、これを利用者の皆様にも味わってほしいと、メニューを提案することがあります」

 ――ご飯とおかずの容器が分かれています。

 「当社のお弁当は、おかずのみを選ぶこともできます。これは、家でご飯を炊くのでおかずだけ欲しいというニーズがあるためです」

 「お弁当のご飯として提供するお米については、基本的に地元のお米を使うことも可能です。小さい時からなじみのあるお米の方が喜ばれるので、店舗で必要な量のご飯を仕入れて炊いてもらいます」

冷凍された食材パック

 「ちなみに、ご飯とおかずが一緒に盛られている容器は見栄えは良くなりますが、重くて持ち上げられず、口を下に持って行く〝犬食い〟になりやすい。ご飯とおかずが別々だと、ご飯は手で持ちながらおかずをつまむことで、食べる姿勢が良くなるという効果もあります」

 「容器についてもこだわっており、なだらかな角度を付けることで、スプーンで楽にすくえ、最後まで残さず食べられるようにしました。容器のデザインを春夏秋冬に応じて変えることで、季節感を感じられるようにもなっています」

アイドル時間に調理!スタッフの併用も可

 ――飲食店がFCに入る事でどのような効果が期待できますか。

 「業務としては、ご飯を炊く間に、それぞれのおかずの冷凍パックを湯煎して容器に盛り付けます。お弁当が出来たら、バイクや車で配達します。昼食は12時まで、夕食は17時までに配達をすべて終えてもらいます。この時間だと、ちょうど飲食店のアイドルタイムを活用できます」

 「今回のコロナ禍で、売上との兼ね合いからスタッフのシフトを削減したりすることもあると聞いていますが、本業である飲食店のシフトが少なくなった方が、当社の事業に従事することで、雇用を守ることも可能となりますし、収入源の一つになるのではないかと思います」

 「お弁当は完全調理済みの食材ですから誰でも簡単に作れますし、飲食業の経験者であれば、すぐにでも戦力として期待できると思います」

 ――お店への相乗効果は期待できますか。

 「外出が難しい利用者が多いので、利用者への直接の相乗効果はあまり期待できないものの、同居している家族や介護者がいれば、その家族向けに、お弁当と一緒にお店の料理やドリンクをデリバリーしたり、チラシを渡して、来店のきっかけ作りにしたりということはできるかもしれません」

 「また、高齢者施設などへ営業に行くので、そこのスタッフに自店のことを知ってもらう機会にはなると思います」

 ――今後の展開について教えてください。

 「宅配弁当サービスは便利ですが、利便性の高い分、高齢者の引きこもりを助長する可能性もあります。引きこもりは高齢者の健康を損ねるリスクも高く、創業時より懸念材料の一つでした。そこで高齢者の外出する機会を増やすため、気軽に集まって、食事をしながら談笑できるようなサロン『昭和浪漫倶楽部』を作ろうと計画しています。まずは、香川・小豆島に直営事業として作る予定です」

 「そこで、集まった高齢者に地元の企業とタイアップして、携帯電話教室や、地元の商品を試す場を設けたりすることで、ちょっとした広告にもなりますし、なにより、そこでコミュニティが出来ることは、高齢者の健康維持という目的だけでなく『近所の●●さんが、最近入院した』などの、当社事業にとって有効な情報取集の場にもなるのではないかと期待しています」

 「そして、このサロンの設置場所として、FC加盟店の飲食店などの空き時間を活用することもできるのではないかと考えています。厳しい状況が続いている飲食店の経営改善に、我々の事業が一助となれるかもしれませんので、まずはお問い合わせ頂ければ幸いです」

高齢者向け弁当市場を開拓したシニアライフクリエイトとは

 高橋洋社長が1999年12月に創業したシニアライフクリエイトは、高齢者向け宅配弁当サービスの市場を開拓し「宅配クック123(ワン・ツゥ・スリー)」事業をメインに、47都道府県で直営10店舗・FC約340店舗を展開している。

 宅配する弁当は、それぞれの状況に合わせて普通食から健康ボリューム食、透析食、カロリー・塩分調整食など、さまざまな種類を揃えている。

 また、年金生活中でも無理なく支払えるようにと、食材一括仕入れなどで普通食1食(おかずのみ)税別500円という低価格を実現した。

 他にはないサービスを提供することで創業以来、売上を伸ばし続け、2015年度の売上122億円から19年度には172億円にまで伸長。コロナ禍においても前年同月比110%前後で推移している。景気や外的要因に影響を受けづらい安定した収入を確保できることを強みに、さらにサービスエリアを拡大するために現在、FC募集に力を入れている。