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職場の飲み会に20代は「周囲の目」が気になり、50代以上は「感染」が不安【ツナグ働き方研究所調べ】

2020年11月22日 9:45 am

 これから忘新年会シーズンを迎えるものの、新型コロナウイルス感染者の急増やGoToキャンペーンの動向などで、どのような状況になるか未知数となっている。そんな中、職場の飲み会に対する世代間の違いが浮き彫りとなる調査結果が出された。

 人材コンサルティング会社のツナググループ・ホールディングスを母体とする働き方の調査研究機関「ツナグ働き方研究所」(平賀充記所長)が実施した「職場の飲み会世代間意識調査」によると、職場飲みに関して20代は感染より周囲の目が気になり、50代以上は感染リスクが気になるという意識の違いがあることが分かった。同研究所は全国の20~64歳の正社員3000人を対象にインターネット調査を実施し、1807人から回答を得た。

 職場の飲み会に対する意識を聞いたところ、20代では「感染よりも周囲の目が気になる」との回答が26.4%となり、「周囲の目より感染が気になる」の24.3%をわずかに上回った。一方、50代以上になると「感染より周囲の目が気になる」との回答は12.5%と低く、「周囲の目より感染が気になる」が32.4%と大幅に増えた

 このほか、コロナ禍での職場の飲み会への参加について、「参加していない」が69.7%と7割近くをを占めた。世代別では、20代が58.5%、50代以上が79.6%で、約20ポイントの差が見られた。一方、GoToキャンペーンが始まってから職場の飲み会を解禁した人は、20代で15.6%あったものの、50代以上は7.3%と若者の半分以下だった。

 これらの結果から、同研究所は「職場の飲み会に関しては、世代間で意識や行動の格差が大きいようだ」とコメントした。