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豆と最大6種の焙煎選べるロースターセットの新ブランド立ち上げ【ネスレ日本】

2021年3月24日 1:48 pm

 ネスレ日本は3月23日、飲食店が手軽にプレミアムコーヒーを提供できる新ブランド「ROASTELIER by NESCAFE(ローステリアバイネスカフェ)」https://www.nestleprofessional.jp/beverages/roastelierを立ち上げた

▲小型の焙煎機と専用コーヒー豆

 ヨーロッパの一部地域で展開している「ROASTELIER」は、グローバル展開するコーヒー事業のプレミアムブランドで、ネスレ日本としては、外食店など家庭外向けのコーヒー事業拡大を図る狙いがある。従来の業務用焙煎機では、導入費用やメンテナンス費用が高額だったり、大型の焙煎機を設置するスペースとコーヒー豆を自家焙煎するための技術習得が必要だったりすることが多い。

 今回の新サービスは、焙煎機とフィルターのセットを月4万4000円(税込)のリース費用で提供し、専用のコーヒー豆を購入することで利用できる。コーヒー豆は厳選した生豆をプレロースト(事前焙煎)し、水分量を調節することで品質が一定に保つネスレ独自の「プライムロースト」技術によって開発されたシングルオリジン(単一原産国から選んだコーヒー豆)で提供する。産地はブラジル、コロンビア、エチオピアの3種を基本とし、期間限定の豆も用意。各製品のパッケージに印字されたQRコードを焙煎機で読み取ると、コーヒー豆ごとに最大6通りの焙煎レシピを選択できる。コーヒーは1杯500円前後での提供を想定しており、焙煎したてのコーヒー豆をテイクアウトで販売することも可能だという。

▲専用コーヒー豆3種

 焙煎機は、誰でも簡単に操作できるタッチパネルタイプで、幅103×奥行117×高さ104㎝のスペースがあれば設置できるコンパクトサイズのため、狭いスペースでも設置できる。1回あたり250gの小ロットで約10分あれば焙煎でき、焙煎時に発生する煙や微粉も自動吸引するため、排煙用の工事も不要。毎日約20分程度清掃するだけとメンテナンスの負担も軽く、年2回の定期点検も無償で提供する。東京・日本橋の「HARIO CAFE 室町店」ほか4店舗で先行導入しており、プレミアムコーヒーを販売できる店舗を中心に年内50台、22年末までに150台の導入を目指す。