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新型コロナ関連倒産は全国で470件、件数は飲食店最多も負債額上位は旅行業やアパレル業【TDB】

2020年8月31日 1:52 pm

 企業信用調査会社の帝国データバンク(TDB)は28日、今年2~8月の新型コロナウイルスの影響を受けた企業や個人事業者の倒産(法的整理または事業停止、負債1000万円未満含む)を、全国で計470件確認したと発表した。

 負債総額は2501億5500万円(調査中を除く468件の合計)で、5億円未満が381件(構成比81.4%)と、現状では中小・零細企業の倒産が多数を占めている。一方、100億円以上の大型倒産はレナウンなどアパレル、旅行業、ホテル事業の3件(同0.6%)。

 業種別では、「飲食店」(64件)が最多。次いで「ホテル・旅館」(52件)、「アパレル小売店」(33件)、「建設・工事業」(30件)、「食品卸」(28件)、「アパレル卸」(21件)、「食品製造」(20件)、「食品小売」(15件)、「アパレル製造」(13件)が続く。
 飲食店は件数としては最多ではあるものの、負債額上位は旅行業やアパレル、ホテル・旅館業、アミューズメント業などが多い。

 発生月別では、2月(1件)、3月(17件)、4月(85件)、5月(81件)、6月(121件)、7月(115件)、8月(50件)で6月が最多だった。

 都道府県別では「東京都」(115件)が最多。以下、「大阪府」(49件)、「北海道」(25件)、「兵庫県」(23件)、「愛知県」(22件)、「静岡県」(21件)、「神奈川県」(17件)と続き、45都道府県で発生した。