ネットリサーチ大手のクロス・マーケティング(東京・初台、五十嵐幹社長)は7月10日、全国の20~69歳1100人を対象に、昨今の状況下で「してもいい」と思うことに関する調査を実施した。同調査は6月5日と6月26日にも行っており、今回で3回目となる。
2回目調査時よりも唯一スコアが高くなった項目は「1人でカフェ、食事処に行く」で、25.5%から27.1%に増加。一方、「1人で居酒屋などに行く」は12.3%から10.4%、「友人・知人など、2人で居酒屋などに行く」は17.0%から15.4%と軒並み減少。2回目調査時は約半数が「してもよい」と答えていた、「家族で家の近くの飲食店で食事をする」も48.1%から44.9%に減っていた。
最近、首都圏での新型コロナウイルス感染者数が徐々に増えているため、2回目調査時の6月末よりも行動を控えたいという傾向が表れていると考えられる。
年代別に比較すると、30代で「してもいい」という行動が他の年代よりも高い。「家族で家の近くの飲食店で食事をする」では50.0%、「家族で繁華街の飲食店で食事をする」も平均の9.1%より高い12.7%。「友人・知人など、2人で居酒屋などに行く」も、他世代は10%台のところ30代のみ20.0%と2割になり、「1人でカフェ、食事処に行く」では他世代が10~20%台だが、唯一35.0%と3割を突破した。
この傾向について同社は、「30代は子ども同居世帯も増えてくるため、家族での外出需要が高くなっているようだ。しかし、まだ大人数での外出は控えたい傾向にある」と分析する。
関連サイト:
昨今の状況下で「してもいい」と思うことに関する調査
https://www.cross-m.co.jp/report/life/20200714corona/