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アサヒのシステム障害によりキリン・サッポロ・サントリーの3社で出荷制限・調整も

2025年10月7日 8:29 am

 アサヒグループホールディングス(アサヒGHD)がサイバー攻撃を受けて9月29日にシステム障害が発生したことで、国内グループ各社の製品の受注・出荷が停止した影響が依然続いている。

 メーカーサイドでは、サッポロビールが主に業務用商材である瓶と樽について、既存顧客への供給を最優先とするため、ビールの〈黒ラベル〉や〈ヱビス〉、サワー類の樽詰め製品などでの出荷調整を3日到着分から実施。キリンビールは9日出荷分から、主に業務用製品の出荷を制限する方針としている。

 また、流通関係からの問い合わせもある中、サントリーホールディングスも6日時点で「一部出荷調整を実施している」といい、「できる限りの対応をさせてもらっている」とする。

 アサヒGHDでは2日、1日に試験的に紙で受注した注文に対応する形で国内のビール6工場での生産を再開したが、2日から6日にかけては新たな注文は受けていない(6日夕時点)。なお、傘下のアサヒビールが7日からの発売を予定していた〈チューハイハイリキプレーン40度〉1800mlペットボトルについては、発売を延期することを決めた。

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