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サツマイモ「紅はるか」使い伝統的な木樽蒸留器で造ったプレミアム芋焼酎が誕生!【LINK SPIRITS】

2025年2月27日 8:42 am

 酒蔵と協力しながら芋焼酎の魅力を幅広く伝えるための新商品の企画や販売を手掛けるLINK SPIRITS(鹿児島・易居町、冨永咲社長)は2月22日、若潮酒造(鹿児島・志布志、下戸誠司社長)と提携し、日本で1人しかいない木樽蒸留器の職人の技を未来に繋ぐことを目的とした本格芋焼酎〈KAGOSHIMA PREMIUM木樽SHOCHU 音環-OTOWA-〉(720ml・販売価格税込8800円、以下〈音環〉)を発売した。

 「木樽蒸留器」は、樹齢80年以上の杉の木を使用し、釘を一切使わず竹の帯だけで板を組んで造られる蒸留器で設計図はなく、その都度木の状態を見ながら経験を基に組み上げていくもので、現在作れる職人は1人のみとなっている。ステンレスの蒸留器に比べて口当たりがやわらかくまろやかで、蒸留器から垂れたばかりの原酒でもおいしさを感じられる点などを特徴とする。

作れる職人が1人のみとなった「木樽蒸留器」

 このような現状を知ったLINK SPIRITS代表の冨永咲さんは「木樽蒸留器」の良さを広めようと、「木樽蒸留器」を保有する14蔵のうちの1つである若潮酒造と「木樽蒸留器」の良さを最大限に生かした芋焼酎造りに着手。農家とも連携し、糖度が高い「紅はるか」からさらに厳選した芋を使い、食用米で麹を作るなど原料にこだわった。また、アルコール度数も杜氏が1度ずつ確認し最も味が引き立つ33度とした

 福岡のオーセンティックバー「バー・オスカー」と「バー・パルムドール」のオーナーバーテンダー・長友修一さんは、「芋焼酎とは思えないソフトでふんわりとしたフレーバー。樹の香りが心地よく、色々なフードに合わせやすい」とその味を評価した。

 厳選した原料のため生産量が限られ、今回は950本限定となった。今後、通信販売のほか単価1万円以上の飲食店などに提案していくという。

 冨永さんは「協力農家からは言い値で仕入れており、酒蔵、職人、農家、消費者、当社の全ての人がつながり豊かになる波紋をイメージして〈音環〉と名付けた。特に色々な酒を飲む人からの評価が高い」と説明。現在「木樽蒸留器」を保有する小正醸造と「シルクスイート」を原料とした第2弾の計画も進めている。

左から木樽蒸留器の職人の津留安郎さん、LINK SPIRITS代表の冨永咲さん、若潮酒造取締役の上村曜介さん

 LINK SPIRITSと若潮酒造は、2023年4月にも本格芋焼酎をベースにしたピンク色が鮮やかなスピリッツ〈NANAIRO-七色-〉を共同開発している。

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