調査・統計ニュース

直近3カ月で3割が新規店行かず馴染みの飲食店へ! 外食頻度は「月2~3回」が最多【イクシアス調べ】

2025年2月17日 2:28 pm

 AI搭載型の店舗情報発信・分析プラットフォーム〈STOREPAD(ストアパッド)〉を運営するイクシアス(東京・銀座、内藤崇司社長)が、全国の20~60代の男女1000人を対象に実施した「飲食店の利用実態に関するアンケート」によると、直近3カ月で外食した635人の約3割が「新しい店には行かず馴染みの店を利用する」ことが分かった。

 飲食店利用頻度の質問では、直近3カ月以内に飲食店を利用した人は635人(63.5%)となり、そのうち94.5%が月に1回以上外食をしていると回答。その中で最も多かった回答は「月2~3回程度」で28.7%を占めた。次いで「週に1回程度」(23%)、「月に1回程度」(20%)と続いた。

 一方、「週4回以上外食をする」という層は全体7.9%と少なく、週1回や月に数回外食をする層が大きな割合を占めていることがわかった。同社では、「年代別では特に20代から40代の層で『週1回以上外食する』が多く、この層をターゲットにした戦略が効果的であることが示唆される」との見解を示した。

 直近3カ月以内で外食をしたと回答した人に、「新しいお店を開拓する頻度」を尋ねたとろ、31%が新しい店には行かず馴染みの店を利用していることがわかった。一番多かったのは「2~3カ月に1回程度」の42.1%だった

 同社は「消費者が新しい飲食店を開拓する頻度には大きな差があり、飲食店が一部の消費者にとって『認知不足』や『魅力の訴求不足』といった課題を抱えている可能性を示している。また、この層は行き慣れた店舗に安心感を抱いている、あるいは新しい店舗を探すことを『手間』と感じていることが背景として考えられる」と分析。その上で、「新規店舗の開拓に消極的な消費者は保守的な傾向が見られる一方、ロイヤルカスタマーとして既存店舗に対する高い忠誠度を持つケースも考えられる。この層へのアプローチには、積極的なマーケティングよりも既存店舗の価値を強化し、信頼を深める施策が有効」とした。同調査は1月21日にインターネットで行なわれた。