国内外商品の輸出入や卸販売などを手掛けるFelicidad（フェリシダ／東京・渋谷、上野雄太郎社長）は11月１日、日本初上陸となる米・ニューヨークのブルックリンで製造販売されているボトルカクテル〈Wandering Barman（ワンダリングバーマン）〉を発売した。
Wandering Barman社は2018年、ジュリアン氏、ロクサーヌ氏、ダレン氏の３人により創業。〈Wandering Barman〉は、３人が飲食店経営や飲食店で働く中で気づいた、バーテンダーの確保、仕込みの負担軽減、顧客を待たせないスムーズなオペレーション、メニュー開発の時間短縮といった課題を解決するため作ったクラフトカクテルだ。
創業者の３人（左からジュリアン氏、ロクサーヌ氏、ダレン氏）
同社のカクテルは、花弁や果実で匂いづけしたベーススピリッツに、オリジナルのシロップやさまざまなフルーツのエキス、芳醇で力強いハーブやスパイスなどをミックスして作られる。
カクテルに使用するリカー類はすべて、醸造所や蒸留所から直接仕入れることで無駄なコストを削減。常に一定かつ正確な分量で一切のブレなく調合されたカクテルは、樽のなかに入れられると同時に空気ゼロの状態で密封されるため「エイジング（劣化や味の変化）」せず、常に安定したクオリティーで提供できるようにした。
また、ラベルには創業者たちを擬人化したイラストとそれぞれに使用されている原料などをデザインし、人気要素の１つになっているという。
米国最大飲料業界誌「BevNET」主催のカクテル・ショーダウンのピッチ・コンペティションで優勝し、メトロポリタン美術館やジャズバーの「Blue Note」、ブルックリンの人気レストラン「エルスウェア」や「ロベルタズ」、レストランチェーンの「Bareburger」などでも販売されている。
今回、Felicidad社は日本市場に合うテイストとして、以下の４種を選定。同社ECサイトでは１本1320円で販売している。
〈Boomerang（オールドファッションド）〉
「スモーキーな風味と優しい甘みが漂う魅惑の一杯」
バーボンをベースに、ビターズとシュガーの甘味を加えて、オレンジピールの爽やかな香りとスパイシーな香りが特徴のクラッシクカクテル。
〈La Niña（マルガリータ）〉
「果実や花の豊かな香りが漂う爽やかな一杯」
カフィアライムリーフの香りを移したテキーラに、マリーゴールドとオレンジなどを加えたボタニカルなマルガリータ。親しみやすい味わいと独特な香りで仕上げた。
〈Iron Lady（ジンスリング）〉
「優雅な香りと爽やかさが融合した甘美で力強い一杯」
バラの香りを移したジンに、芳香なシトラホップをはじめ、さまざまな柑橘類をミックスして作ったスリング（※）。さっぱりとほのかな苦みの大人な味となっている。
※スリング：スピリッツ（蒸留酒）にレモン・ジュースと好みによりシロップなどの甘味を加え、水やソーダ水、ジンジャーエール、湯などで割る飲み方
〈White Ghost Negroni（ホワイトネグローニ）〉
「スパイスの風味とハーバルな香りが絶妙に調和する一杯」
イタリアのリキュール アマーロを使用し、独自のエッセンスを加えたネグローニ（※）。ジン・ベルモット・ジュニパーで香り豊かに仕上げた。
※ネグローニ：ジンの香りと、カンパリのほろ苦さ、スイートベルモットの甘い風味、仕上げに添えるオレンジで香りづけする、世界で最も人気のあるクラシックカクテルの１つ
今後、飲食店やバーに加えて、ホテルや飛行機の機内サービス、イベント会場、ギャラリー・美術館、クラブなど幅広く販売していくとしている。
