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日本酒に続きワインの香りを視覚化するAIソムリエの実証実験開始【KAORIUM for Sake】

2023年11月10日 2:05 pm

 日本酒の風味を言語化するタブレット用アプリであるAIソムリエ〈KAORIUM for Sake〉を運営するSCENTMATIC(セントマティック/東京・恵比寿、栗栖俊治社長)は、新たにワインの香りを言語化する〈KAORIUM for Sake〉を開発し、11月22日まで東京・渋谷の「紀ノ国屋 渋谷スクランブルスクエア店」に設置する実証実験を始めた。実験後、本格展開する際には小売店だけでなく飲食店への販売も進めていく。

 日本酒用の〈KAORIUM for Sake〉は、日本国内外の小売店と飲食店合わせて約250店舗以上に導入されている。そんな中、日本酒同様に種類が豊富なワインにも対応して欲しいとの要望が多く寄せられたことから、ワイン用も開発した。

サンプル画面

 〈KAORIUM for Sake〉では、「癒やされたい」「気合を入れたい」などのなりたい気分や「フルーティー」「濃厚でリッチ」などの好みの味わいをタブレット上で選ぶと、店にあるワインとのマッチ度を計算し、相性の良い銘柄を画面にレコメンドする。

 ほかにも、気分や味わいからだけでなく、AIが蓄積した膨大な風味表現データでワインの風味をビジュアル化。「甘口なお酒」というアバウトな表現ではなく「濃厚」「プラム」のような風味を持ったお酒というように、銘柄ごとに具体的な「風味マップ」を表示することで、好みのワインをより選びやすくしている。

 同社は、「この技術により、これまでは経験と感性を持ったソムリエだけが可能であった『人間の感性にそった楽しいお酒選び』という接客体験が店でも実現可能になる」としている。今後、日本酒とワイン以外の酒類についても、展開を検討しているという。

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https://foodfun.jp/archives/18811