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コロナ後は約半数の人が「飲みに行ったら22時前に解散する」と回答【ROI調べ】

2023年9月5日 2:18 pm

 2023年5月に新型コロナウイルスが5類感染症に移行され、経済活動も徐々に活発化してきている。客足が戻りつつあると実感している飲食店も多いだろう。とはいえ、22時以降の夜の街はコロナ前に比べると静かなように思えるが、果たして気のせいなのだろうか。

 顧客満足度向上プラットフォーム〈ファンくる〉を運営するROIが23年7月14日~8月8 日、ファンくる会員1006人(男性235人、女性771人)を対象に実施した「飲み会の動向調査」によると、「22時前に解散する」という人は新型コロナの流行前は32%だったが、流行が落ち着いてからは48%と16%増えていることが明らかになった。

 コロナ流行前と現在と比べて飲みに行く頻度が変わったかという問いには、「減った」という人は51%だった。その理由(複数回答)として「誘われる機会が減ったから」48%が最も多く、次いで「感染の不安があるから」31%だった。

 飲みに行く頻度については、コロナ流行前に「全く飲みに行っていない」が15%だったのに対し、流行が落ち着いてからは30%が「全く飲みにいかない」とし、その割合は増加している。一方で、一人で飲みに行く頻度についてはコロナの流行を経ても変化はみられなかった。

 また、一緒に飲みに行く人として「職場の同僚」と回答した人はコロナ流行前で44%、流行が落ち着いてからでは30%になっている。

 お店を選ぶ際に重視するポイントとして「清潔感」を挙げていたのはコロナ流行前で25%、流行が落ち着いてからでは41%と上昇。さらに「接客」を重視する人も20%から25%に増加した。

 今回の調査で同社は、「飲み会が減った理由として『誘われる機会が減ったから』が最も多く、一方で1人で飲みに行く頻度はコロナ流行前後で変化がないことから、自発的には飲みに行かない人を誘っての飲み会需要は未だ回復していないことが伺える」と分析した。

 新型コロナが5類移行したからといって、感染力や症状が弱くなったわけではない。変異株も次々と発生している今、スタッフのマスク着用や入り口での手指消毒などを継続することで、お客さんの「感染するかも」という不安を払拭できるようにしたほうが、店に対する信頼感も増すのかもしれない。