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培養魚の商業化へ! シンガポールのバイオ企業と共同研究開始【マルハニチロ】

2023年8月30日 10:10 am

 マルハニチロは、培養魚など細胞性水産物の開発を進めるシンガポールのバイオテクノロジー企業Umami Bioworks(ウマミバイオワークス/ミヒア・パーシャドCEO)に投資するとともに協業契約を結び、水産物の細胞培養技術確立に向けた共同研究を始める

 日本は水産物自給率が約55%と低い上に、1990年から2021年までの養殖を除く国内漁業生産量はマイナス約65%と減少傾向にあり、水産資源供給で多くの課題を抱えている。そこでマルハニチロは、ウマミバイオワークスとの協業により、細胞性水産物の商業展開と持続可能な水産物生産を目指す。

 ウマミバイオワークスは、初期の段階では細胞培養技術の開発を加速させ、細胞性水産物の商業化に向けた多角的な研究協力を行う。将来的には、持続可能な水産製品を開発し、商業展開に向けた細胞培養生産システムを最適化することを目標とし、新しい魚種の開発にも取り組むという。同社は、今回の協業をきっかけに日本での認知度向上を図るとしている。

※関連ページ
ウナギやマグロなどの培養魚開発目指すシンガポール企業が日本進出!【ウマミミーツ】
https://foodfun.jp/archives/23467
(Umami MeatsはUmami Bioworksに社名変更しました)