LINEを活用した企業サービスを提供するDOTZ(東京・恵比寿、稲益仁社長)は11月1日、LINEを使ったスタンプカードの発行とテキストやクーポンの配信などをすべて自動運用する日本初(同社調べ)の飲食店向けツール〈Ziinie for Restaurant(ジーニー フォー レストラン)〉(https://ziinie.com/)のサービス提供を始めた。
同サービスは、リピーター獲得の有効手段の1つではあるものの運用する人手が足りないという個店や中小企業向けに、スタンプカードの運用やクーポン配布をすべて自動化することで、スタッフに負担をかけずにリピーターを増やせるようにと開発されたもの。
来店客にとっても、LINEを活用することで紙のスタンプカードが不要となり、新たにアプリをダウンロードする必要もなく、会員登録もスマートフォンでQRコードを読み込み、性別と生年月日を入力するのみなので手間がかからない。同サービスは、以前同社が提供していた個店や5店舗程度の企業を中心に導入されていた〈ミニアプリメーカー〉をブラッシュアップしたもので、導入店ではリピート客が30%増加したという。
〈Ziinie for Restaurant〉の最大の特徴は、それぞれの業態や客単価、ターゲットに合わせて、フォーマルとカジュアルで異なる文面を用意し、これまで培ってきたデータとノウハウを元に最適な文面や配信時期を自動的に判断・修正する点だ。例えば、AシナリオとBシナリオを同時に配信して、開封率やブロック率、反応などを自動的に測定し、より効果が高まるように文面や配信タイミングをその都度、最適化していく。
飲食店が行うことは、ランクごとの割引額(または割引率)の設定など初期設定と多彩なテンプレートからスタンプカードのデザインを選び、ロゴや画像を入れてオリジナルデザインも作成できるスタンプ押下用のQRコードを記したPOPを印刷して店内に掲示し、会員登録を促すだけ。
あとは何もしなくても、来店頻度が高いユーザーにはランクに応じてよりお得感があるクーポンが配信され、来店頻度が低いユーザーに対しても独自の配信ノウハウにより効率良く再来店を促す。また、店舗側が周年記念など独自のメッセージやクーポンを配信したい場合は手動で配信でき、会員データや実際の効果についても管理画面から簡単に確認できる。
配信1000通までは基本料金3万円(税別)で利用でき、1000通以上の場合は配信数に応じたプランを用意。また、4店舗までは同一のQRコードで利用できるが、5店舗以上の場合は別途見積もりとなる。今後、POSとのデータ連携なども進める予定としている。