勤怠管理役立つシステム

事務作業や本部向けレポート作成を代行【ダイニングエッジインターナショナル】

2019年5月15日 8:44 pm

 東京・新橋にオリジナル業態の「個室居酒屋楽が気-Rakugaki-」を運営するほか、「串カツ田中」や「がブリチキン。」のFC店を展開しているダイニングエッジインターナショナル(東京・新宿、升本甲一社長)は、店長やスタッフの事務作業を代行するサービス「事務作業まきとりくん」の提供を2月から始めた。

 「事務作業まきとりくん」は、アンケートの集計や、1週間の売上、メニューの出数などの報告、人件費管理、食材や消耗品の発注などパソコン上で処理する業務であれば、どのようなものでも代行し、店長に代わって資料やレポートも作成するサービスだ。

 同社はFC店を運営する中で、本部に送るさまざまな資料やデータ、レポートの作成に多くの手間がかかることを実感。店長にとってパソコンを使っての事務作業が大きな負担となり、店舗運営や営業面にも影響していることがわかった。そこでシステムにアクセスできるIDとパスワードを共有し、店舗のPOSデータやアンケート集計などのデータにアクセスできれば、それぞれの店舗が使ってるフォーマットや形式に合わせてデータやレポートなどを指定の時間までに作成するサービスを開発した。

 「繁忙期だけ利用したい」「試しに使ってみたい」という要望にも応えるため、契約は1カ月単位とした。納期は365日24時間いつでも設定でき、朝5時までに前日のデータをまとめてほしいといった注文にも応える。利用料は1フォーマット1回あたり2000円(税別・以下同、別途初期費用が必要)。

 このほか、データ集計だけでなく、データを活用した分析を請け負うサービス「ストアコンシェルジュ」も用意している。このサービスは必要な項目を選択して利用するサービスで、例えば、売上や客数、客単価などの実績が月次目標に対してどの程度ギャップがあるかを毎日チェックできる「数値先読み表」(月額4000円)や、各メニューの販売実績や粗利率から力を入れるべきメニューや販売中止の候補などを判断する材料に使える分析を毎月提出する「ABC分析表」(同4000円)、残業・労務管理に役立つ「労務診断書」(同6000円)、店内での未会計や取り消し処理などから従業員の不正をチェックする「不正チェック報告書」(月2000円)などを揃えた。

 同社によると「当社の店舗で試したところ、単純に休みを増やしたり仕事量を削減するだけでは、店長のモチベーションは上がらない。一方、事務作業の負担を軽減すると、仕事へのやる気や満足度が高まった」ことが、今回のサービスを始めたきっかけだという。
今後、食べログなどのグルメサイトの評価やSNSの調査・分析など、パソコン上でできるサービスを拡充していく予定だ。

日本外食新聞2019年4月5日号掲載