
【第40回のテーマ】 なぞなぞ~正直村とうそつき村~
正直村とうそつき村という2つの村があります。正直村の人は、何でも本当のことを正直に言います。うそつき村の人は、必ず本当のことの逆を言います。
あなたは正直村へ行く途中のわかれ道に来ました。一方は正直村へ、もう一方はうそつき村へ通じています。そこには1人の村人がいました。
あなたは正直村への道を聞こうと思ったのですが、この村人は正直村の村人なのか、うそつき村の村人なのかわかりません。
■問題
その村人にひとつだけ質問して、確実に正直村に行くには何と声をかければ良いのでしょうか?
■解答
「あなたの住んでいる村はどちらですか?」
「あなたの村に連れて行ってほしいです」
■解説
『急になぞなぞ?』とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、接客で大切な要素の1つは『柔軟性』です。
お客様は千差万別であり、飲食店利用の大きな目的は『食事を楽しみたい』『食事の場を通じて楽しい時間を過ごしたい』です。そこから一人ひとりのお客様の細かな目的は多様にあります。
お客様の質問に、そのお客様に最適なお応えをすることができるか? もっと良くなることはないか? できないことに、ただ「できません」と答えるより「それはできかねますが、例えば〇〇はいかがでしょう?」といった提案ができれば、お客様が想定されていることを超えて、感動してもらえることもあるでしょう。
ですから、例えば若いお客様はこうだ……とか、ご年配の方をこうだ……、カップルはこうでファミリーはこうだ……といった、お客様の傾向を理解しつつも『このお客様はこうだ』といった固定観念は、接客の幅を狭めたり、そのお客様とマッチせずにお叱りを受けたりする原因になりかねません。
そこで日頃の接客そのもののトレーニングやロープレだけではなく、なぞなぞを用いることは、頭の体操・脳トレとして『柔軟性』を養うのに最適なのです。他にもクイズであれば、多くの知識を得て、見聞が広がります。
大喜利であればユーモアさはもちろん、語彙力を活かしてお洒落度が高まります。楽しく学べる教育ツールの1つとして使ってみてください。
今回のお題の解答はいくつかありますが、ポイントは同じ答えになるためには、『どのような質問をするか?』です。解答例では、どちらの村人でも同じ方向を指す質問として2パターン用意しました。
もし、右側が「正直村」だった場合、正直村の村人は右側を教え、うそつき村の村人は左側が正解なのでやはり右側と答えるということです。
一方、「右側が正直村ですか?」という風にたずねた場合、正直村の村人は「はい、そうです」と答えるけれど、うそつき村の村人は「いいえ、違います」と答えるので答えがバラバラになります。
他には、どちらかの道を指差しながら「こちらはあなたの村ですか?」という聞き方もあります。
そういえば、私の小さい頃はなぞなぞやクイズの本がたくさんありました。お互いに問題を出し合って答えを言い合い遊んでいました。
今は昔よりもクイズ番組が増えたり、なぞなぞの問題もネットに掲載されたりしているので、方法は変わっても昔以上に触れることができます。
しかし、情報が多い分、自分からその情報を取りにいかないと出会う機会が減ってしまうのも現代の特徴です。脳は鍛えれば鍛えるだけ、何歳になっても成長すると証明されています。
若いうちはもちろん、年齢を重ねても『柔軟性』を持った、懐の深い対応ができる人になりたいものですね。
【第41回お題】●言葉遣い編●
ワードチョイスシリーズ……日本語は単語やニュアンスが違っても、同じ意味や感じ方をさらに高める言葉が数多くあります。
■問題
「辛い」の他の言い方を3つ以上挙げよう
今回は新シリーズとして『ワードチョイスシリーズ』を持ってきました。ぜひ考えてみてください。
このコーナーへ解答をお送り頂いた正解者の中から抽選で3名に、遠山啓之さんサイン入り書籍「サービスのチカラ 今からできる!笑顔のアクション接客編」(外食産業新聞社刊・税込1980円)を進呈します。
普段から磨いている接客スキルの腕試しとして、どしどしご応募ください!
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