油脂原料などの世界的な高騰により、昨年は油脂製品や油脂加工製品の値上げに踏み切る国内主要油脂会社が多かったが、今年に入っても何度か行われそうだ。
日清オイリオグループは4月1日納品分より、業務用食用油を1kgあたり40円以上・1斗缶あたり700円以上、加工用食用油バルクを1kgあたり40円以上値上げする。
世界的な脱酸素の動きの加速によるバイオ燃料需要の増加、中国の旺盛な需要に加え、南米の乾燥による大豆の減産懸念、カナダの高温乾燥による菜種の大減産と油分低下による歩留まり悪化などのため。
J-オイルミルズは4月1日納品分より、業務用油脂製品、加工用油脂製品ともに1kgあたり40円以上値上げする。22年2月1日納品分より値上げした菜種油製品は除く。
大豆は植物油脂のバイオ燃料需要の増加や中国の需要増により高値で推移し、パーム油はインドネシアがパーム油輸出管理を厳格化する方針を打ち出したこともあり、さらに高騰するなどしたため。