ニュース

原料や物流費などの高騰で5社が業務用製品値上げ【日清製粉・ニップン・昭和産業・味の素冷凍・ケンコーマヨネーズ】

2021年10月30日 10:07 am

 輸入小麦の政府売渡価格が10 月1日から5銘柄平均で19.0%引き上げられたことから、製粉大手3社では値上げすることを決めた。

 日清製粉グループの日清製粉は12 月20 日納品分から、強力系小麦粉は25kg 当たり315 円、中力
系・薄力系小麦粉は25kg 当たり345 円、国内産小麦100%小麦粉は25kg 当たり250 円をそれぞれ値上げする。

 ニップンは同日納品分から、強力系小麦粉で25kg 当り315 円、中力系・薄力系小麦粉で同340 円、国内産小麦100%小麦粉で同245 円をそれぞれ値上げする。

 昭和産業は同日納品分から、強力粉・準強力粉で25Kg 詰め1袋当たり315 円、中力粉・薄力粉で同345円、内麦100%粉(一部銘柄を除く)で同245 円をそれぞれ値上げする。

 小麦粉以外でも、さまざまな原料や物流費が上昇していることから値上げに踏み切る企業が現れている。

 味の素冷凍食品は、原材料費やエネルギー費、包材費などの製造コストと物流費の上昇により米飯類を除く全カテゴリー346品種を対象に2月1日納品分から約3~8%値上げすることを決めた。

 また、7月にマヨネーズ類の価格を改定したケンコーマヨネーズは、主産地の天候不順による原料減産の影響や中国をはじめとした世界的な需要拡大などにより食用油のさらなる価格上昇が見込まれることから、マヨネーズ・ドレッシング類とソース類の約500品を対象に1月1日出荷分から値上げする。値上げ幅は各商品の食用油配合比により変動するという。