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32分で1升炊ける普及価格帯のIH炊飯ジャー発売【象印マホービン】

2021年9月13日 2:26 pm

 象印マホービンは10月1日、業務用IH炊飯ジャーの普及価格帯商品として新たに1升炊きタイプの〈極め炊き〉(NW-VG18型)を発売する。

 同社はこれまで1升炊きタイプIH炊飯ジャーでは、10万円超の高級帯と6万円台の中級帯を揃えていたが今回、新たに3万円台の商品も加えた。

 その背景として、同社が実施したデリバリーやテイクアウトについての飲食店へのヒアリングから、コロナ禍以降は在宅勤務の定着などでピークタイムにバラつきが生まれたという変化があったことを知り、業務用としての過酷な環境に耐えられる耐久性と使いやすさを備えつつ、ごはん不足に細かく対応できる1升タイプの普及版の投入を決めた。

 同製品の売りは、飲食店のニーズに対応した使いやすさと耐久性だ。注文が混みあって急にごはんが必要になっても、「急速モード」なら1升を約32分で炊け、白米を1合(150g)から1升(1.5㎏)まで必要な量に合わせて炊飯できる。連続炊飯にも対応しているため、内なべを別途用意しておけば、次から次へと炊飯を続けられる。

 米を計量する手間を軽減するため、通常のカップ数に応じた水位線とともに米の重量に対応した「kg水位線」もついており、色分けされた操作ボタンとシンプルな操作に特化したメニューで、初心者でも間違わずに操作できるようにした。

 耐久性については、使用しているヒンジ(ちょうつがい)は同社家庭用品質基準の約2倍(同社調べ)とし、電源コードも高耐久の直づけ電源コードを採用することで、曲がって断線することを抑えた。ほかにも、ボディとふた部は抗菌加工して汚れをつきにくくしており、清潔さが長持ちする「ステンレスボディ・ふた」を採用。「虫害抑制基板コート」により、防虫効果の持続性も高いという。

 重要な炊飯については、ふきこぼれを気にせず、沸とう後も火を引かずにIH の高火力で炊き続ける「豪熱沸とうIH」と米が対流しやすく釜全体に熱が伝わる釜厚1.7mmの「黒まる厚釜」により、米のうまみを引き出して芯までふっくらしたごはんに炊き上げる。手間を省けることから採用している店も多い「無洗米コース」も搭載している。

 販売価格は3万8500円で、「連続炊飯」で利用できる追加の「内なべ(内釜)」は1万1000円。