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ワイン専門家が未開封酒類を廃棄前に査定&買取!【ファイブニーズ】

2021年5月18日 3:28 pm

 東京や大阪など4都府県で発令されている3回目の緊急事態宣言により、飲食店での酒類の提供や販売が禁止された。

 在庫の劣化の心配はもちろん、やむなく閉店した際の廃棄処分に困るケースも多いのではないだろうか。

 酒類の買取販売事業を展開するファイブニーズ(東京・錦糸町、岡崎雅弘社長)は、飲食店を対象にした未開封の酒類買取に力を入れている。

 同社は酒の買取のみを専門にした会社で、元ソムリエや元ワインインポーターなどの専門家と、同社基準の厳しい研修を修了したバイヤーが査定を行っている。

 買い取った酒類は、同社のECサイト「お酒販売専門店 SAKE People」やオークションサイトなどで販売する仕組みだ。

 買取額の一例として、〈山崎18年〉 8万9500円(箱付き)、〈山崎12年〉1万8000円(同)などがある。なお、相場により買取価格は変動する。

 休業中の飲食店経営者からは、「お店が開けられない、営業時間が少ない中で売上を立てられないので、お酒の在庫整理で運転資金をつくることができ、非常に助かる」という感想があがっている。

 また、コロナ禍閉店による事例では、焼酎やウィスキー、シャンパンなどをあわせ、閉店飲食店1件で33万円の買取を行った。閉店飲食店の経営者からは、

・お店を閉めるのは苦渋の決断だが、今ある在庫を売却することで次の資金の足しにできる。
・少ないが、従業員への退職金代わりにできる。
・お酒だけが最後に残って処分に困っていたが、買取ができることを知って非常に助かった。

 などの声が寄せられているという。

●買取可能な酒の酒類
何でもOK。ただしワインや日本酒は、保存状態により買取できない場合もある。

●買取不可のもの
・開封済の酒
・樽生、バラの缶類(箱入ならOK)

●ビールや缶チューハイなど低アル類の賞味期限
最低1カ月前まで。2週間など短いものはNG

 また、2020年4月には、東京・錦糸町にある本社ビルの1階に、お酒の買取・販売・角打ちBARを複合した総合店舗「酒買取 ファイブニーズ×酒販売 SAKE People×角打ちBAR RARE」をオープンした。

 現在、緊急事態宣言により角打ちは休業中だが、買取や販売は行っているので、近くの人は一度足を運んでみるのもいいかもしれない。

 今後、神奈川・関内、東京・新宿などにも店舗を展開予定だ。