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都内30店舗の協力で「おいしく楽しく適正糖質な料理」を家でも!【ロカボ×menu】

2021年4月21日 7:04 pm

 コロナ禍による外出控えによって、「コロナ太り」を気にする人が増えている。それにともなって「低糖質ダイエット」がブーム。

 「外食ではそこまで気にしない人が多いのでは?」と考えがちだが、Googleで「外食 低糖質」で検索すると、その数なんと約145万件。「外食のおいしさと低糖質のヘルシーさを両立できるメニューはないか」という欲求が多いのだ。

 「幸楽苑」では2020年10月8日から「普通麺」(糖質77.1g)と「ロカボ麺」(同30.8g)を選べるようにした。〈中華そば(ロカボ麺)〉 540円だと、1食あたりの糖質は60%オフの39.2gになる。

 「串カツ田中」も、今年3月24日から従来比で糖質40%オフの衣の使用を始めるなど、外食業界でも次々と低糖質メニューに取り組み始めているのだ。 

 そんな折、テイクアウト・デリバリーアプリ「menu」を展開するmenuは4月16日、一般社団法人「食・楽・健康協会」と連携し、「menu」加盟店の協力により、適正糖質メニューを提供する「ロカボ×menuプロジェクト」を開始した。

 食・楽・健康協会が提唱する「適正糖質」とは、1食で摂取する糖質量を20~40gにするというもの。ローカーボだと、極端な糖質制限も含んでしまう概念のため、同協会の推奨する適正糖質は「ロカボ」として区別している。

 ちなみに、現代の日本人の食生活では1日に300g程度の糖質を摂取しているのだとか。おにぎり2個と野菜ジュース1本だけで、100gの糖質を摂ったことになってしまうのだ。

 同プロジェクトでは、「menu」加盟店のなかで「つるとんたん」「グリル満点星」「銀座 串カツ凡」など、都内の約30店舗がプロジェクトに参画して、ロカボメニューを提案する。

 糖質60%オフのうどん麺を使用した〈すだちのおうどん〉1580円(つるとんたん)や、ライスにカリフラワーなどを混ぜ込んだ〈オムレツライス&ハンバーグ弁当〉2800円(グリル満点星)、通常よりきめ細かい衣使用で糖質量を抑えた〈懐かしのメンチカツサンド〉1500円(銀座 串カツ凡)などを提供。いずれも1食の糖質量を20~40gに抑えている。

 同プロジェクトに参画しているメニューには、「ロカボ」のマークがついているので分かりやすい。

▲〈すだちのおうどん〉/つるとんたん

▲〈オムレツライス&ハンバーグ弁当〉/グリル満点星

▲〈懐かしのメンチカツサンド〉/銀座 串カツ凡

 糖質制限食の認知の広まりや健康志向の高まりなどから、これらの「おいしく楽しく適正糖質」を実現するロカボな食事を通じて、食事に対する罪悪感を減らすと同時に、「menu」の利用喚起を行っていく。

 同プロジェクトは恒常的に実施していくとし、「現在は都内エリアのみだが、ゆくゆくは全国へ拡大していきたい」(同社)と述べた。

 「うちの店には糖質を気にするお客さんなんて来ないのでは」と思うかもしれないが、上にもあるとおり、外食でも低糖質メニューを食べたいという要望は思いのほか多い。

 葉物野菜や肉、魚は素材自体の糖質が少ないので、たとえばサラダにかけるドレッシングを低糖質タイプにして、塩味の焼き鳥や焼きとんなどとともに「低糖質メニュー揃っています」などと訴求できるかもしれない。

 ちなみに、「menu」の注文画面では料理ジャンルによってソートができるが、「低糖質」が最も目立つ場所にある。外食業界にも糖質制限ブームの波は着実に来つつあるようだ。

▲「menu」注文画面