呼鈴や据え置き型のタブレットを使って、お客さんの呼び出しに応える飲食店は多い。しかし、人手不足であちこちから呼ばれているのにすぐ対応できないとか、感染症対策でそれらをこまめに消毒・清掃することが難しいなどに悩む飲食店も多いのではないだろうか。
飲食店向けにWeb集客コンサルティングを行っているSecond hand(東京・新宿、吉野広大社長)は、飲食店がお客さんのスマートフォンを呼鈴として活用できる「ぽちベル」(https://pochibell.jp/)のβ版・無償利用を開始した。
「ぽちベル」は、お客さんにテーブルのQRを読み込んでもらうと呼出ページが立ち上がり、そこから店員の呼び出しやお水の依頼、会計といった3つのボタンで呼び出しが可能になる。
スタッフは呼出内容がひと目で分かるため、素早い対応が実現でき、対応時間の削減により人手不足も解消される。
また、不特定多数の人がさわる既存の呼鈴や据え置き型タブレットと異なり、衛生的で感染症対策にもつながる。スタッフも、呼鈴やタブレットの消毒や清掃が不要になるメリットもある。
店のスマホ・タブレット・PCですぐに導入ができ、お客さんのスマホを利用するため、端末費用や電池交換などのコストも不要。
お客さんとのコミュニケーション機会が減りやすいモバイルオーダーと異なり、接客サービスは維持できるのもメリットだ。
お客さん向け画面のデザインや編集は、店舗側の管理画面上でいつでも可能。また、プッシュ通知による呼び出し確認ができるため、呼び出し音で店内の雰囲気を壊すこともない。
画面上にお店のウリやおすすめメニューといった情報掲載も可能。メニューを見てもらう機会が増えることで、注文数の増加につなげやすい。
お店のSNSやネットショップへも誘導が可能なので、Webサイトへのスムーズな誘導を実現し、再来店のきっかけづくりに貢献できるという。
「ぽちベル」導入に当たり、初期費用は無料。システム利用料として、月額税別980円が発生するが、より多くの飲食店からの意見や要望を取り入れたうえで正式リリースとしたいことから、2021年3月末日までβ版サービスの利用料を無償とする。