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店側の費用負担はゼロ! GMOグループが給与前払いに参入【GMO給与前払い】

2020年6月23日 11:47 am

 GMOインターネットグループのGMOコマースとGMOあおぞらネット銀行、Payment Technologyの3社は、従業員が働いた分の給与を支給日前でも受け取れるサービス「GMO給与前払い」を開発した。企業側の費用負担はなく、専用口座開設などの手間もなく導入できるサービスで、22日に導入の申し込み受付を始め、7月17日にサービス開始を予定している。導入企業で働く従業員は、最短で同日から給与を受け取れるようになる。

 同サービスは、これまでの前払いサービスの多くで企業側に求められる、新たな専用口座の開設や前払い用の資金の積み立てなどの手間や初期費用などのコストが一切かからず、従業員の給与前払いを導入できる点が特徴だ。また、勤怠管理データも15種以上の勤怠管理システムと自動連携できるため、データをアップロードするだけで処理できる

 前払いを申請する従業員は、申請額の6%と振込手数料210円(税込)を支払い利用する仕組みで、外国人スタッフでも利用できるように4カ国語(日本語・英語・中国語・ベトナム語)に対応したウェブサイトやスマートフォンアプリから申請すると、24時間365日いつでも給与を受け取れる

 プランは個人事業主と小規模企業向けのライトプランと、中小企業と大企業向けのスタンダードプランの2種類を用意。

 ライトプランは企業審査なしで、企業まはた代表者名義のクレジットカード(VisaまたはMastercardのみ)で精算する。そのため、クレジットカードの限度額が前払いの利用限度額となり、クレジットカードのポイントもたまる。最短で即日から導入できる

 スタンダードプランは企業審査があり、利用限度額も審査で決定する。前払い利用額の清算は口座振り込みで、最短1週間で導入できる

 飲食や小売、運送など幅広い業種の約700社が導入している「前払いできるくん」を開発するPayment Technologyのシステムに、GMOあおぞらネット銀行が立替資金を提供するとともに、即時支払いを可能にする銀行APIサービスを加えて開発された。販売は、飲食店や小売店など約5万4000店舗の顧客基盤を持つGMOコマースが担当する。

 給与の前払いサービスは、導入企業の採用応募数が導入前に比べ11倍(Payment Technologyのサービス導入企業実績に基づく)に増加した事例があるなど、人材採用への貢献も期待できるとして、3社は今後も採用強化や定着率向上を支援していくとしている。