デリバリーを始めたいものの配達員の人件費と設備・配達コストがネックとなっている飲食店と、新型コロナウイルスの影響で仕事を失った外国人をマッチングさせたサービスが誕生した。226カ国16万人以上の外国人が登録している外国人採用に特化した求人サイト「YOLOバイト」を運営するYOLO JAPAN(大阪・新今宮、加地太祐社長)は、月額定額制の「YOLOデリバリー」を大阪・難波エリアで始めた。同時に、「YOLOデリバリー」を導入した飲食店の情報を掲載する専用サイトも立ち上げる。
同サイトから注文されると、店舗にメールで知らせが届く。そのメールを確認したことを伝えると注文が確定する仕組み。店側が直接注文を受けた際は、店員が同サイトを通してデリバリーをYOLO JAPANに依頼。待機している外国人アルバイトが配達に向かう。外国人アルバイトは日本語が堪能で、トレーニングを受けている人を採用しているという。
YOLO JAPANは、宅配事業者を活用したデリバリーを始めようと思っても、コスト面などで手を出しづらい飲食店と、新型コロナで職を失った留学生・外国人をマッチングすることで両者の支援になるとして「YOLOデリバリー」を開発。飲食店にヒアリングした結果、システム手数料などはかからず、何回配達しても料金が変わらない月額制を採用した。注文者は商品の代金と配達手数料(500円)を支払う。その配達手数料はYOLO JAPANを通して全額、配達員に支払われる。
飲食店が支払う月額料金は「昼のみ(11~14時)」1万5000円(1日あたり約333円、税別・以下同)、「夜のみ(17~21時)」2万円(同約500円)、「昼夜(11~14時、17~21時)」3万円(同約1000円)の3タイプあり、初回だけ使える「お試しプラン」4980円(昼夜月50回まで)も用意した。現金払いを基本としており、店側には1カ月分をまとめて支払う仕組みだが、もし、クレジットカード決済を利用する場合は4%の手数料がかかる。
同社では、来店が難しい常連客向けにデリバリーで料理を届けたいという店にマッチするサービスと考えており、まずは大阪・難波エリアの飲食店からの受付を開始。申し込み特設電話番号06-6645-1752(平日の10~18時)で受け付ける。難波エリアでの稼働状況を見て、エリアを拡大していく予定だ。
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