「Instagram」でおいしそうな料理をアップしても、実際の顧客につなげるには店舗名を検索して探すなどの手間がかかるため、移り気な潜在客を逃すこともあった。ところが今回、新たに追加された新機能では、写真を見てすぐに店の前売り券の販売ページやテイクアウト・デリバリーの注文ページなどに移れるため、興味を持ったユーザーを直接引き寄せることができるようになった。
フェイスブック社は12日、新型コロナウイルスの影響を受けている企業を支援する取り組みの一環として、「Instagram」のストーリーズ投稿に表示するスタンプや、プロフィール画面に設置できるアクションボタン(直接リンクに移るボタン)に、店舗が発行する「ギフトカード」(前売り券)販売ページに直接移れる機能を導入した。同時に、利用者がお気に入りの飲食店のアカウントを拡散したい時に使える「お店を応援」スタンプも追加した。
「ギフトカード」は、利用者がスタンプやアクションボタンをタップすると、パートナー企業の販売ページに直接移動する仕組み。国内では、予約顧客管理システム「TableSolution」を提供するTableCheck、キャッシュレス決済サービス「Square」を提供するSquare、グルメアプリ「キッチハイク」を運営するキッチハイクの3社がパートナー企業となった。
また4月27日に提供を始めた「料理を注文」機能でも国内パートナーを拡充した。「ギフトカード」と同様に、「料理を注文」スタンプやアクションボタンをタップすると、パートナー企業のデリバリーやテイクアウトの注文・事前決済ページに直接移動できる。すでに対応しているUber Eatsに加えて、TableCheck、デリバリーの出前館、グルメメディア「ヒトサラ」を運営するUSEN Media、テイクアウトアプリ「Picks」を提供するDIRIGIOの4社と新たに協業。これらの機能により、Instagramの写真を見て興味を持ったユーザーを直接集客できるようになった。各機能ともパートナー企業のサービスを利用する飲食店であれば、無料で利用できる。