
ぐるなびが〈楽天ぐるなび〉などの20~60代のぐるなび会員1300人を対象に実施した「飲食店で食べるラーメンの調査」によると、最近のラーメンに「値上がりを感じる」人は93.7%に上り、「2~3年前と比べたラーメンを食べる頻度」では「減った」が41.6%を占めた。同調査は6月18日~20日にインターネットで実施された。
「2~3年前と比べたラーメンを食べる頻度」の回答を年代別にみると、20代が「増えた」と「減った」で同率だったことから、ぐるなびリサーチグループ長の本間久美子さんは「若年層では価格が上がってもラーメンを愛する気持ちは揺らいでおらず、むしろ新たな価値を見出している兆候すらある」と分析している。
また、「ラーメンが好きかどうか」では、「好き」が85.1%に上り、特に50代男性と30代女性では約96%を占めた。
「ラーメンを食べる頻度」は「月に1回くらい」が23%、「2~3カ月に1回くらい」が18%で、月に1回以上の頻度が最も高いのは50代男性という結果になった。
「食べることの多いラーメンのタイプ」では、定番の「醤油」「味噌」「豚骨」がトップ3となり、「塩」は男女で10ポイント以上の差が見られた。また、「油そば、まぜそば」は20代男性で3割強と高い割合を示した。
「普通のラーメンの適正価格」では、「800円台」(31.5%)が最も高く、次いで「700円台」(24.8%)と続き、全体の約9割が1000円未満と回答。1000円以上では、20代が約2割とやや高い傾向を示した。
「ラーメン1杯の上限金額」についても、「~1000円」が3人に1人と最も高いが、1000円超と回答した人も4割強に上った。特に20代は1000円超が6割弱で、若い年代ほど上限金額は上がる傾向が見られ、本間久美子さんは「若い年代ほどラーメンへの価値投資に積極的であることが明らかになった」としている。