旅行時の手配サービス事業を手掛けるInbound X(東京・浅草、松尾竜弥社長)は、インバウンド向け旅行会社と飲食店や観光施設などをマッチングするサイト〈Yummy X(ヤミーエックス)〉(https://yummyx.net/)を開設した。
同社は訪日観光客を対象に、全国のレストランやバス、ホテル、体験施設などさまざまなな手配をする事業に携わっていることから、同サイトにはすでに40社以上の旅行会社と2000店以上の飲食店が登録しており、50カ国以上の旅行客を取り扱っている。
旅行会社にとっては、同サイトを利用することで過去の訪日旅行者の満足度が高い飲食店をサイト上で簡単に検索でき、旅行の満足度を高めるとともに飲食店の選定から予約までの業務を効率化できる。また、サイト内で予約の確認や支払いも行えるため、飲食店側との予約・決済に関するトラブルを防ぐことにも役立つという。
飲食店にとっては、国内外の旅行会社からの訪日旅行客の予約を即時に受付・確認して管理を一元化できる。また、メッセージ機能が搭載されているので、食事メニューやアレルギー情報など細かい調整なども旅行会社の担当者と円滑にやり取りできる。同社は「効率的な集客・顧客満足度向上のための対策の参考にでき、スムーズな対応により旅行会社からのリピート率向上にも繋げられる。インバウンド客の獲得・受け入れのツールとして活用してほしい」としている。
掲載店舗は随時募集しており、基本情報や必要な写真を送付するとInbound Xが店舗紹介ページを作成。飲食店側の確認後、サイトに掲載し旅行会社からの問い合わせや予約を受け付ける。初期費用や導入費用はかからず、予約が決まると送客手数料(Inbound Xの規定により飲食店が定める額)を支払う仕組みとなっている。
同社は「団体の予約受付・管理、旅行会社との調整業務を負担に感じる飲食店も少なくない中、〈Yummy X〉では、客単価の高い傾向のあるインバウンドの集客強化へ向けて加盟希望の飲食店が増えている。予約管理や旅行会社との調整などをシステム上で簡潔に行えることもメリットになっている」と説明している。