このパッケージは、募集から1次面接、2次もしくは3次までをクックビズが行い、その都度、結果をフィードバックし、飲食企業は最終面接のみ行えば良いスキームとなっている。
つまり、飲食企業に代わり、クックビズが人事部を担うイメージだ。このパッケージは大手チェーン店が最初に採用したことで飲食業界に浸透していき、現在も12社が継続中だという。
採用基準の見直しをはじめ、週次定例ミーティングを行い、最低半年、最長1年で契約する。例えば年間30人採用したいとの希望があれば、「その人数と納期にコミットします!」というもので、30人なら最終面接に40〜50人残すために募集から計画を立てる。
藪ノさんは飲食店の労力を減らし、店と人材のミスマッチを防ぐためにどうしたら良いかと考えた結果、こんな構想を語ってくれた。
「店づくりが1番得意で1番好きだ。採用をすべてクックビズに集約することができれば、ミスマッチも減り、トレーサビリティも確立できる。それはどういうことかというと、クックビズ基準で選んだ人材を派遣して、その人材だけで店を作る」
「それができれば、求職者も自分に合う企業を見つけやすい。なので、求人企業に対して新規に直接雇用することを一旦止めて頂くという提案をしたい。そうすれば、繁忙期だけその飲食企業に合う人材を派遣することも可能になる」
藪ノさんは「派遣をこの飲食業界に最適化した形で再構築することができるのではないか」と考えている。その根底には「各社がおのおので募集して採用することが非常に非効率である」との考えがある。
もし仮に、人材の能力の見える化ができれば、最適な配置が可能になると考えており、この見える化に今後、着手していくという。
現在クックビズでは、求職者のキャリアシートを送り、それを飲食企業が判断するやり方だが、「そのキャリアシートをデータ化・点数化すればロジックが組めるはずだ」と、藪ノさんは言う。
その先には、クックビズが採用・教育した人材をクックビズが自社で社員として抱え、その中から、その企業に合った人材を派遣する、企業が気に入った場合は、直接雇用で採用もしくはそのまま派遣でサポートするという構想もある。
藪ノさんには、さらに大きな構想がある。その内容はこうだ。
「他業界から飲食業界に来たいという人を増やして、飲食業に携わる総人口を増やしたい。事務的な業務の仕事は、いずれAIに置き換えられていく。ホワイトカラーを中心に人余りになってくる業界が出てくる可能性もある。それが社会的な問題になったとき、飲食業界の出番が来るのではないか。それまでに労働環境を良くしていないと、労働力移動は絵に描いた餅になる」
「AIに一度仕事を奪われた人は恐怖心がある。そうした人達が飲食業界に来て、定着する業界にしていく必要がある。それを飲食業界の人達と一緒に作っていきたい。外食で働くことが1番流行っているという状態を作ることを目指している」








