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東京都の24年度上期飲食業平均給与で「居酒屋」「和食」が30万円超に!【シンクロ・フード調べ】

2024年11月5日 8:48 am

 飲食店の出店開業・運営やM&Aなどを支援するプラットフォーム〈飲食店ドットコム〉を運営するシンクロ・フードが、同社運営の〈求人飲食店ドットコム〉に登録されたデータを基に2024年度上期(4~9月)の募集時平均給与データを集計したところ、東京都の「居酒屋・ダイニングバー」と「和食」の平均給与が30万円台の大台を超えた

  〈求人飲食店ドットコム〉の主要業態である「イタリアン」「和食」「居酒屋・ダイニングバー」「カフェ・喫茶店」「洋食・西洋料理」の5業態で、東京での業態別の平均給与額を調査したところ、「居酒屋・ダイニングバー」が5934円、「和食」が4768円上昇し、共に30万円の大台(「居酒屋」30万1605円、「和食」30万929円)を超えた。一方、22年からの調査で初めて、前半期よりも平均募集給与額が下がるケースとなったのが「洋食・西洋料理」で351円下落した。

 同社は、「比較的採用が難しい業態は給与が高めで、採用しやすい業態は給与が低めという傾向にあり、24年下期もおそらくこの傾向は続くと思われます」との見通しを示した。

 

 エリア別の飲食業界の平均月給について、東京都は29万3283円で23年度下期から4027円上昇(前半期比101.4%)。大阪府は28万1291円で同比+5,951円(前半期比102.2%)。愛知県は27万2593円で同比+7340円(前半期比102.8%)、福岡県は26万1267円で同比+1669円(前半期比100.6%)という結果だった。

 平均時給については、東京都は23年度下期から15円上昇の1278円(前半期比101.2%)、大阪府は同比+15円の1175円(前半期比101.3%)、愛知県は同比+16円の1108円(前半期比101.5%)、福岡県は同比+18円の1064円(前半期比101.7%)だった。

 23年度下期に大幅な最低賃金改定があったこともあり、24年上期は時給の上昇率は鈍化した。月給については、愛知県と大阪府で上昇率が102%を超える高い結果となった。

 職種別平均給与額では、23年度下期と変わらず、東京都・大阪府ともにサービス・ホールよりも調理スタッフの給与額が高かった。

 同調査は、24年4~9月に〈求人飲食店ドットコム〉に掲載された東京都・大阪府・愛知県・福岡県における求人案件(6万3627件)を基に求人募集時の給与下限額より算出した。