ニュースHP/サイト/アプリその他

財務情報や事業計画の提出不要! AIが飲食店の与信リスク評価するオンライン融資の実証実験開始【デジタルガレージ×りそなHD】

2024年8月8日 10:37 am

 国内最大規模の決済プラットフォーム事業などを手掛けるデジタルガレージは、国や自治体などの公開データやインターネット上の公開情報などのオープンデータを継続的に収集・統合し、業界特化型のデータ基盤と同社独自の手法を用いて、飲食店の与信リスクを評価するAIモデル「Insite Stream(インサイトストリーム)」を開発した。

 同時に、同社とりそなホールディングス(HD)は、「Insite Stream」を活用し、りそな銀行と埼玉りそな銀行を通じて、東京23区と埼玉県さいたま市にある中小飲食店を対象とした短期・小口のオンラインレンディング(融資)の実証実験を開始することで合意した。

 さまざまなコストの高騰や人件費の上昇などで飲食店を取り巻く経営環境が厳しくなる中、中小法人の飲食店は与信情報や財務情報が未整備というケースもあり、融資に際して貸し手・借り手ともに、多くの時間と労力が必要になっている。そこで、同実証実験では、「Insite Stream」を活用することで、借主による財務情報や事業計画の提出を不要とし、申込み確認後、最短5営業日で融資が可能な融資サービスの提供を検証する。

 過去の一時点の決算データを活用した与信とは異なり、「Insite Stream」が断続的に収集する時系列データを活用することで、環境や事業の変化にも即した、高い与信精度と途上与信を実現。また、AIモデルとオンラインレンディングを提供することで、新たな中小法人に対する金融市場の創造と外食産業の更なる活性化に貢献していくとしている。入出金情報を使わず非財務情報のみで融資審査を完結する事業は国内初(デジタルガレージ調べ)となる。

 デジタルガレージとりそなHDは、2023年12月から取り組んでいる資本業務提携強化の一環として、両社の経営資源を融合させ、今後、同サービスの全国展開や他の産業への対象拡大を視野に両社の協業を拡大させていくとしている。