調査・統計ニュース

東京9エリアの路面家賃6%強上昇【アットホーム調べ】

2022年11月9日 8:48 am

 不動産情報サービスのアットホーム(東京・六郷土手、鶴森康史社長)は、同社の不動産情報ネットワークに登録・公開された東京・名古屋・大阪の50坪以下の貸店舗の募集動向について調査・分析したところ、2022年度上期(4~9月)における飲食店可物件の賃料は、一部を除き多くのエリアで前期よりも上昇してした。

■東京の募集動向

 東京は銀座、新橋・虎ノ門、六本木、渋谷、原宿・表参道、恵比寿・目黒・中目黒、新宿、池袋、上野・浅草の9エリアで調査を実施。

 飲食店可物件の平均賃料は2万7478円/坪(前期比+5.2%)、フロア別では1階物件が2万6758円/坪(同+6.2%)、1階以外物件が1万9705円/坪(同−1.2%)となった。

 また全9エリアの中、飲食店可物件は池袋、上野・浅草以外の7エリアで、1階物件は上野・浅草以外の8エリアで前期比プラスとなった。

 エリアごとの条件別・フロア別の詳細はhttps://athome-inc.jp/wp-content/themes/news/pdf/kashitenpo-2022-firsthalf/kashitenpo-2022-firsthalf.pdfを参照。

■名古屋の募集動向

 名古屋は名古屋駅周辺、栄の2エリアを対象に調査。
 名古屋駅周辺の賃料は、飲食店可物件およびフロア別で、前期比・前年同期比ともにマイナス。特に飲食店可物件では前期比-12.8%と、大幅に下落した。

名古屋駅周辺条件別

名古屋駅周辺フロア別

 栄の賃料は飲食店可物件、1階物件で前期比・前年同期比ともにプラスとなり、それぞれ2期連続で18年上期以降最高値を更新した。

栄条件別

栄フロア別

 大阪は大阪・梅田、なんば・心斎橋の2エリアで調査。
 大阪・梅田の賃料は、条件別および1階以外物件で前期比・前年同期比ともにプラス。飲食店可物件は、4期連続で18年上期以降最高値を更新した。

大阪・梅田条件別

大阪・梅田フロア別

 なんば・心斎橋の賃料は、条件別・フロア別の全タイプで、前期比・前年同期比ともにプラス。飲食店可物件は、3期連続で18年上期以降最高値を更新した。

なんば・心斎橋条件別

なんば・心斎橋フロア別

 同調査はアットホームがアットホームラボ(東京・内幸町、庄司利浩社長)に委託し調査・分析した。対象データは以下の通り。各エリアごとの詳細はhttps://athome-inc.jp/wp-content/themes/news/pdf/kashitenpo-2022-firsthalf/kashitenpo-2022-firsthalf.pdfを参照。
・不動産情報ネットワークに登録・公開された5~50坪の「貸店舗」「貸店舗・事務所」
・駅徒歩10分以内の物件
・募集賃料は共益費等込みの坪単価(税抜)の中央値
・対象期間(6カ月)内に同一棟、同一フロアで複数募集されている場合は最新の募集情報を採用
・条件別では「飲食店可」と「飲食店不可」に分類し集計
・フロア別では「1階」と「1階以外(地下階および2階以上)」に分類し集計
・上期=4月~9月、下期=10月~3月