盲導犬受け入れ」についてのパンフレット
コロナ禍でこれまでのように人と接することが難しくなる中、盲導犬ユーザーがスーパーなどで買い物したり、飲食店で食事したりする際に、入店を拒否される事例が現れている。
公益財団法人日本盲導犬協会（井上幸彦理事長、https://www.moudouken.net/index.php）の神奈川訓練センター（神奈川・横浜）は、盲導犬ユーザーが外出先でコロナを理由に援助を受けにくくなっている実情を踏まえて、ZOOMを使った無料の「オンライン盲導犬ユーザー受け入れ・接客セミナー」を11・12月に６回開催する。
昨年10月に宮城・仙台の「利久 富沢店」で実施したセミナーの様子
新型コロナウイルスの流行以降、日本盲導犬協会には感染予防を理由に受け入れ拒否にあった盲導犬ユーザーからの相談が寄せられ、５～６月にユーザー262人を対象に行った聞き取り調査では、「人との距離がわかりにくい」「スーパーでの買い物の際に店員に援助を頼みにくくなった」など、苦労している声が聞かれた。一方、飲食店やスーパーなどの受け入れ側からも「視覚障害者の案内をどうしたらいいか」などの接客やソーシャルディスタンス確保についての悩みが寄せられているという。
これらの課題に対応するため同センターは、盲導犬ユーザーが店舗などの施設を利用する際の対応といった基礎編から、コロナ禍で困っているユーザーの生の声などを基にした実演付きの応用編までを盛り込んだオンラインセミナーを開催することとした。セミナーでは、質疑応答の時間も設け、協会が作成したコロナ禍での盲導犬受け入れの考え方を盛り込んだパンフレットもネットを通じて配布する。
申し込みは、申し込みサイト（https://www.moudouken.net/center/kanagawa/news/article/page_228.php）で受け付けており、定員は各回先着100人。2021年からは定期的にオンラインセミナーを開催する予定としている。問い合わせは電話045‐590‐1595まで。
セミナー開催日時
・11月４日(水)10:00～11:00
・11月９日(月)8:00～9:00
・11月17日(火)19:00～20:00
・11月26日(木)14:00～15:00
・11月29日(日)14:00～15:00
・12月12日(土)10:00～11:00
セミナー内容
・身体障害者補助犬と盲導犬
・盲導犬の受け入れと身体障害者補助犬法
・新型コロナウイルス感染を含めた犬の衛生面について
・盲導犬ユーザーが施設を利用する際の対応（コロナ禍での対応含む）【実演】
・障害の社会モデルについて（障害者差別解消法の趣旨）
・質疑応答
