天候の影響やノーショウなどにより料理が余ってしまったり、今日中に売り切りないといけない新鮮なメニューが残った時に、近隣の人に知らせて店に来てもらう無料のマッチングサービスが、10月に東京・恵比寿で始まる。
フードロス&廃棄「0」を目指すOHLAB.CO.,LTD(オーエイチラボ、東京・中野坂上、神村流社長)は、飲食店や小売店などと地域の人とを結ぶ地域密着型マッチングアプリ「now now(ナウナウ)」(https://www.10nownow.com/)を10月10日にリリースする。飲食店の厳しい状況を考慮し、広告費で運営することですべて無料で利用できるようにした。
「now now」では、料理が余りそうになった際に「もったいないをシェア」という掲示板に料理を掲載したり、タイムセールやテイクアウト実施を知らせたりと、自由な内容で投稿して、アプリユーザー(消費者)に知らせることができる。また、食べられるのに食べ方を知らないで廃棄されていた食材の料理方法や余った料理のリメイク法などを掲載できる「未来にむけたレシピ」も用意し、さまざまなユーザーが自由に投稿・閲覧できるようにした。
神村流社長は「15年以上に渡り数店舗の飲食店を経営してきた中で無駄な廃棄をずいぶんと経験し、『もったいない』という思いが常にあった。『今起きてること』を『今解決』できれる方法について数年にわたり考え、『今すぐ・近くで・直ぐ行ける』アプリケーションの構築にたどり着いた。全て無料で掲載できるようにすることで認知を広め、『フードロス&廃棄『0』を日本の文化』として次世代に引き継いでいく」と想いを述べた。当初は東京・恵比寿周辺から始め、全国に広めていく考えだ。