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テイクアウトニーズが「自宅近所」から「低価格」にシフトか⁉【ぐるなび調査】

2020年5月22日 11:28 am

 新型コロナウイルスの影響でテイクアウトを始める飲食店が増える中で、これまでと今後でテイクアウトの趣向に変化が起きるかもしれないということが、ぐるなびの調査で分かった。

 ぐるなびが20~60代のぐるなび会員2992人を対象に、5月12~13日に実施したテイクアウトに関するアンケート調査によると、テイクアウトを利用する際に重視することでは、直近1カ月は「自宅の近所」(35.2%)「価格が安い」(31.5%)「行きつけの店」(24.2%)だった。

 一方、今後については「価格が安い」(41.9%)「自宅ではなかなか作れない料理」(36.7%)「自宅の近所」(33.8%)に変わった。近場で購入する「自宅の近所」が3位に下がり、「価格が安い」が10ポイント以上増えて1位となったことから、今後は手軽さよりも支出を重視する意識が強まる傾向がわかる。また、同社は別のポイントとして今後については『行きつけの店』の重要度が下がり、『自宅ではなかなか作れない料理』が約20ポイントアップし、2位にランクインした。今は慣れない生活による不安もあり、「行きつけのお店」で安心して購入したい気持ちが強いが、今後はテイクアウトを購入する飲食店の幅を広げて楽しもうとする思いが見てとれる」と分析している。

 利用状況については、直近1カ月でテイクアウトを利用した割合は61.5%で、週2日以上外食を利用していた人では76.3%と全体平均よりも14.8ポイント高く、40.1%が以前よりも利用が増えたと答えた。また、今後もテイクアウト利用が「増えそう」との回答が32.4%に上っていることから、同社はテイクアウトの増加傾向は今後も続くとしている。一方、「減りそう」との回答の中には「新型コロナ収束後は店内で食べたい」と店内飲食を待ち望む声が多く見られたという。

 テイクアウトで使う予算については、32.5%が増えたと回答。テイクアウト1回の予算の平均はランチ913.9円、ディナー1404.7円だった。以前より予算が高くなったという回答者に理由を聞くと「飲食店の応援も兼ねているため」「外食をしていた頃のことを考えて、高めの金額でもいいと考えるようになった」「(以前は)食事を簡単に済ますという感覚であったが、今では少し奮発して家で楽しむという感覚に変わったため」などの反応が寄せられた。