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リピーター獲得を「#」で? SNSの「いいね!」数で割引するアプリってなんだ?【LikePay】

2019年12月30日 8:35 am

 SNSを活用した集客サービスが色々と現れる中、新たに飲食店で撮った写真をその店舗特有の#(ハッシュタグ)を付けて投稿し、その投稿に付いた「いいね」の数に応じて割引するアプリの利用者が広がりを見せ始めている。

 LikePay(東京・六本木、イーゴリ・ヴォロシオフ社長)は、SNSに対する専門知識を持っていない飲食店などが、高額なコストや手間をかけずにSNSでプロモーションできるサービスとして「LikePay」を開発した。利用者がInstagramやTwitter、Facebookに同サービス加盟店の写真やコメントなどを店舗特有の#と共に投稿すると、「LikePay」がその#から「いいね」の数を確認。その数に合わせてポイントが付与される。

 加盟店側は、「1いいね」当たりの割引額と、1人のお客さんが支払う合計金額から何%の金額まで「いいね」で割引できるかの上限を自由に設定できる。このため、多くの「いいね」ポイントを保有している利用者は、そのポイントを使い切ろうと思った場合、何度もその店を利用することとなり、リピーターの獲得につながる仕組みだ。

 店舗側のサービス利用料は、1回のお客さんが支払った割引前の合計額の3%となる。例えば1000円のランチで割引額が100円だった場合、お客さんは900円となり、店舗側は割引前の合計額の3%(30円)をLikePayに支払うこととなる。

 利用するには、まず店舗用のアプリをダウンロードし、店舗情報や割引率、ハッシュタグ、請求書のやり取りなどの情報を入力して完了となる。実際にお客さんが支払う際の手間はかからず、クーポンなどと同じ扱いでレジに入力する形となる。

 同社は「『LikePay』で割引を受ける利用者はリピーターとなり、SNSを見て興味を持った人は新規顧客として獲得できることが期待できる」と効果を説明する。2019年11月21日時点で、投稿数は1000件を突破し、各ユーザーが獲得した「いいね」の数は合算すると13万を突破した。