
(一社)日本回転寿司協会(田村清記会長)は5月29日、東京都内で「第10回全日本回転寿司MVP選手権」を開催した。
同選手権は、腕利きの回転寿司職人が、「仕込の技術」「握りの技術」「お客様応対の技術」を競い合う大会で、技術部門(切付け、握り、巻物のスピード及び綺麗さ・寿司のグラム数計測)と演出部門(お客様の前での接客や商品知識審査)の予選と、技術部門(切付け、握り、巻物のスピード及び綺麗さ・寿司のグラム数計測・飾り切りなどの綺麗さ)と演出部門(商品知識審査及びトラブル対応・接客全体の審査)の決勝を実施し、MVPを決定するもの。
技術部門と演出(接客)部門の2部構成による「第10回MVP選手権」では、全国から選出された13人が決勝戦に進出し、それぞれの技を競い合った結果、スピード、正確さ、美しさを競う技術に加え、気配りの行き届いた接客の総合力で頭1つ抜けた田清(岩手・盛岡)・「すし清次郎」フェザン店の黒沢司さんが、激戦を制して優勝に輝いた。
黒沢さんは優勝コメントとして、「自分1人ではこの賞を取ることは出来なかった。本当に皆のお陰。会社の人たちや家族に助けられこの賞がある。気負わずに本番に臨めたのもそのお陰だ。これに慢心せず、一日一日の営業、そしてスタッフを大事にしながら、いま自分ができることを精一杯やっていきたい」と語った。
2位はジーエスアール・「がってん寿司」熊谷石原店の安藤久さん、3位はエムアンドケイ・「金沢まいもん寿司」マークイズ福岡ももち店の伊地知克仁さんだった。
また、技術部門1位はジーエスアール・「がってん寿司」熊谷石原店の安藤久さん、演出部門1位はネオ・エモーション・「まぐろ問屋 三浦三崎港」横浜ポルタ店の小田勲さんが獲得した。
漫画「将太の寿司」「ミスター味っ子」などの作品で知られる漫画家の寺沢大介特別審査員による、将太の寿司賞には、システム企画・「独楽寿司」めじろ台店の国谷廣成さんが選ばれた。
10回目となる今回は、通常の「MVP選手権」に加え、歴代チャンピオン5人による「グランドチャンピオンシップ大会」も初開催。また昨年に続き、外国人職人7人による「第2回インターナショナルエキシビジョンマッチ」も行われるなど、10回目に相応しい盛りだくさんの内容となった。
歴代チャンピオン5人による「グランドチャンピオンシップ大会」では、エムアンドケイ・「金沢まいもん寿司」たまプラーザ店の内添浩さんが見事、最強チャンピオンの栄冠を勝ち取った。
今回で2回目となった「インターナショナルエキシビジョンマッチ」では、丸徳・「廻鮮寿し丸徳」武庫之荘店の、ベトナム出身のリュウ ティ ハンさんが優勝した。
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