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職場の忘年会実施に約6割が賛成、年代別では20代が最多【Job総研調べ】

2022年11月15日 8:31 am
 キャリアや就職・転職全般に関する研究や各種調査を行う「Job総研」を運営するライボ(東京・渋谷、小谷匠社長)は、20~50代の男女社会人770人に、職場忘年会の実施の賛否について聞いたところ、「賛成」21.7%と「やや賛成」36.4%を合算した58.1%が賛成派となり、年代別では20代が65.3%と最多だった。
 
 賛成派は30代が54.1%、40代が50.4%、50代が44.1%と、年代が上がると賛成派が減る傾向が見られた。
 
 20代の中には、コロナ禍で就活をした世代も含まれることから、就職後に未だ職場忘年会を経験していない人も多く、「経験したい」「同僚や上司とのコミュニケーションを深めたい」などの声も見られたという。
 
 なお反対派は41.9%で、内訳は「反対」21.7%、「やや反対」が20.2%。反対派の回答者323人中77.4%が「コロナ感染を懸念」と回答した。
 
 働き方別では、賛成派の回答が最も多かったのは60.0%の「フルリモート」で、次いで「出社とリモート」が59.7%、「フル出社」が56.0%となった。
 
■職場忘年会に「参加する」派は6割超も「実施しない」は約7割
 
 職場忘年会の参加意欲は、参加する人は「進んで参加する」34.5%と「気は進まないが参加する」28.8%を合算した63.3%だった。
 参加すると答えた487人は、理由として「コミュニケーションを取るため」が84.0%で最多回答になり、次いで「上司との関係構築をするため」が45.6%、「同僚との関係構築をするため」が37.4%となった。
 
 一方、参加しない人は36.7%で、内訳は「気が進まないから参加しない」11.8%、「強制でなければ参加しない」24.9%となった。
 
 参加しないと答えた283人は、「特に必要性を感じないため」が64.3%で最多回答になり、次いで「気を使うのが疲れるから」が42.8%、「自分のプライベートを優先させたいから」が37.1%となった。
 なお、今年の職場忘年会は「実施する」が31.4%で「実施しない」が68.6%。コロナ禍前の18年では「実施する」は73.5%だったが、コロナ禍に入った19年に49.5%に減少し、20年には10.8%まで落ち込んだ。
 
 21年に入ると18.7%と微増し、今年は22年10月31日の調査時点で31.4%に。20年から職場忘年会の実施が増加傾向にある一方、未だ実施しない割合が大きく上回る結果になった。
 
■日本の職場忘年会文化、6割が「賛成」で5割超が「今後は増えると思う」と予測
 
 とはいえ、日本の職場忘年会文化に対する賛否では「賛成」23.0%と「どちらかといえば賛成」36.7%を合算した59.7%が賛成派となり、「反対」20.0%と「どちらかといえば反対」20.3%を合わせた反対派は40.3%だった。
 賛成の理由では、コロナ禍やテレワークなどで対面のコミュニケーションが減った分、社内での懇親の場として必要と言った同様の理由が目立つ一方で、反対派は顔を知らない社員も多いため忘年会で話すことが無い、気を遣うし開催する必要性を感じないなどの理由が多く見られた。
 
 また今後、職場忘年会を実施する企業の増減予測では、「増えると思う」が55.2%で、「減ると思う」は44.8%の回答結果になった。
 
 この調査は22年10月26日~10月31日、1年以内~10年以上勤務している社会人でかつ20人~1000人以上規模の会社に所属している20~50代の男女社会人770人に対して実施した。