ロボットピックアップ清掃・SOS

狭い空間や複数エリアの清掃に対応した小型ロボット掃除機のサブスク開始【パナソニック】

2022年3月25日 4:11 pm

 パナソニックは、4月から什器などの障害物が多い複雑な狭小空間の清掃に適した業務用小型ロボット掃除機〈RULO Biz(ルーロ ビズ)〉(MC-GRS830)を使った月額定額制(サブスクリプション)サービスを始める

 飲食店などの障害物が多い狭小空間では大型タイプが多い業務用ロボット掃除機の導入が難しいことから省人化・自動化が進んでいない。そこで同社は、家庭用ロボット掃除機で培った技術とノウハウを生かして、業界最小クラスのクラウド型業務用ロボット掃除機〈RULO Biz〉を開発した。

 家庭用小型掃除機との違いとしては、無線で専用サーバと通信しサーバから送られてくるマップに基づいて清掃する機能を搭載した点だ。広い店舗であれば清掃エリアを分けた複数のマップを設定し、1台で曜日ごとに各エリアを清掃する使い方や、複数台をエリアごとに同時に稼働させることなどが可能となっている。指定された時間に自動で清掃を始め必要に応じて自ら継ぎ足し充電しながら完遂するため、スタッフが行うのは清掃後のごみ捨てのみとなる。

 また、独自レーザーSLAMを採用したことで360度全方位の空間や自己位置をすばやく正確に把握できるようになり、広範囲にわたる詳細な清掃マップを自動作成する「自動マッピングモード」も搭載。「マップ編集」機能を使えば作成後のマップに清掃禁止区域を設定することもでき、障害物の移動や追加にも対応する。

 マップ内の什器や障害物に対しては、3種類の障害物検知センサーが瞬時に障害物を検知して避けながら走行する。同社が保有する自動走行技術と障害物回避技術で走行のズレやエラーを抑え、指示された清掃マップ内をくまなく清掃。清掃結果のごみの量で清掃スケジュールの調整なども簡単にできる。1回の稼働で200㎡を基本としており、直径35㎝の本体が動ける幅があれば使用できる。ただし、段差には非対応となっている。

 税別1万3000円の月額利用料には、本体とシステム利用料に加え、年1回の定期点検・メンテナンス、故障時の代替機支給なども含まれている。サーバーに接続するための専用モバイルルーターは別料金となり、清掃エリアのマップ作成を代行する場合も作業料金が必要となる。4月から契約予約の受付を始める予定。